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昨シーズンは、ちょうど今頃「インフルエンザ予防接種を受けました」を書いて、その後2月頃に「今年のインフルエンザワクチン(予防接種)は有効なの?」などを書いておりましたが、今シーズンも子供たちには既に1回目のインフルエンザワクチンの予防接種を受けさせました。清瀬市の山本病院で税込み3,150円です。金額的には昨年と同じです。

今年のインフルエンザワクチンの製造株は、厚生労働省医薬食品局長による「<通知> 平成17年度インフルエンザHAワクチン製造株の決定について」を読むと、以下の通りとなっています。

  • A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)
  • A/ニューヨーク/55/2004(H3N2)
  • B/上海/ 361/2002

昨年と異なるのはH3N2に対応する部分だけで、これはWHOによる2005-2006(北半球)の推奨ワクチンの通りとなっています。

といってもこの違いがどう影響してくるのかははっきり言ってよくわかりません(笑)。

ワクチン製造数については厚生労働省の「第9回インフルエンザワクチン需要検討会の検討結果について」についてを読むとわかるように、去年よりも多く製造されるようです。このページの一番下にある製造数の推移のグラフを見て興味深いのは一昨年と去年のデータでしょうか。一昨年はご存知の通りワクチン不足が叫ばれた年です。それを考慮して昨年は製造を増やしたのでしょう。その結果、たくさんの未使用ワクチンが発生してしまったようです。

まあ、実はそんなことはどうでも良いのです。いずれにしてもインフルエンザ予防接種は受けるつもりでいますから。一番知りたいのは2月に書いた時と同じで、ワクチンの有効性についてなのです。つまり、実際に流行したインフルエンザの型に対してワクチンは予防の観点から役にたったのかどうかです。

しかし、これについてはやっぱり有益な情報が見つかりませんでした。確かに推測しなければならない部分が発生するのでまとめにくいのだとは思いますが、流行予測を行ってワクチンを決定しているのだから、何かしらの総括があっても良さそうなものです。もしかしたら、私の探し方が悪いとか、一般には公開されていないだけなのかもしれませんが。

それでも、横浜市衛生研究所が公表した「2005年度のインフルエンザワクチンについて」はとても勉強になりました。私なりに短絡的に解釈するとこうなります。

  • 去年は最初B型、その後A型(H3N2)が流行した
  • B型のワクチンはあたり
  • A型(H3N2)のワクチンははずれ
  • このため今年のA型(H3N2)ワクチンは、昨シーズン流行った型に近いものに変更した

なるほど、ワクチンとは流行の後追いだったりするんですね。前にも書きましたけれど、いろいろな型を全部入りにしてワクチンが作れないものなのでしょうか・・・?

ところで、最近よく「パンデミック」と言う言葉を耳にします。インフルエンザのような病気が世界的規模で大流行することを言うそうです。不謹慎ながら、このパンデミックという言葉にはかっこよさを感じてしまいました。ポンティアックでもポンデライオンでもパンダメイクでもダメで、パンデミックじゃないと大流行の怖さが伝わらないと思います。

余談はさておき、インフルエンザにおけるこのパンデミックは1918年のスペインかぜ、1957年のアジアかぜ、1968年の香港かぜ、1977年のソ連かぜなどがあったようです。スペインかぜは有名ですね。全世界で3,000万人、日本だけでも38万人の方がこのスペインかぜによって亡くなっています。

これはインフルエンザの新しい型の出現によって発生します。前にも書きましたが、大変異というやつが発生するとそうなるのかと思います。誰も免疫を持っていないウィルスが拡散すれば、ほとんどの人が罹患するわけですから当然ですね。

怖いことにこれはいつ起こってもおかしくない状況にあります。特に今、おそれられているのが鳥インフルエンザと呼ばれるH5N1でしょうか。これがヒトからヒトへ感染するようになればまちがいなく大流行するのでしょう。

日本では厚生労働省がWHOと協力して対策にあたっているようで、こちらの「新型インフルエンザ対策報告書」は興味深い内容となっています。詳細はこちらを読んで欲しいと思いますが、試算によると新型インフルエンザが発生した場合、日本国内で6,8000人から167,000人の死亡者見積もられています。これはすごい数だと思います。

かといって、今のインフルエンザワクチンでは予防もできません。知識を仕入れておくくらいしかできないのですが、何も知らないでいるよりは良いかなと思っているところです。