私の母校である所沢市立松井小学校を見てきました。
沿革を見てもわかるように、とても歴史のある学校です。私が卒業する時に既に創立108年くらいだったはずです。ただ、それほど長い歴史のある学校にもかかわらず校歌が無く、代わりに児童の歌のようなものを歌っていたように記憶しています。ちょうど卒業と同時くらいに校歌も作られました。
そんな松井小学校ですが、最近、老朽化にともない校舎の建て替え工事が行われました。
そして地元に開かれた図書館として作られたのが松井小学校図書館です。小学校の図書室でありながら、土日でも所沢に在住の小学生であれば利用可能な図書館です。松井小学校図書館利用案内によると、利用できる人(館内閲覧)として「市内在住の児童(小学生および未就学児)とその保護者の同伴で利用できます」と書かれています。ちょっとこの文からだと保護者同伴でないといけないのか、それとも保護者の人も入れるという意味なのか判断できませんが、なかなか画期的な試みです。
ちょっと中を覗かせてもらいました。
閲覧希望者は入り口でスリッパに履き替えて申込書に記入します。所沢のどこから来たのかと、入館者の名前を記入する必要があるようです。学校と直結した施設だけにこの辺はシビアに対応しないといけないのでしょう。
置いてある本は児童書だけで、大人の本はありません。未就学児向けの絵本も揃っています。子供の図書館なので本棚も高くなく、図書館独特の圧迫感の無い空間でした。また、普通の図書館の子供向けの本といったらかなり痛んだものが多いのですが、ここの本はすべてほぼ新品でした。まるで本屋さんみたいでした。
館内でふと目に付いた絵本が「きかんしゃやえもん」です。小学生の時、教科書に出ていたのか、この松井小学校の図書室で本を借りたのかは覚えてはいませんが、授業の課題として友達たちとこの「きかんしゃやえもん」の紙芝居を作ったことを思い出しました。実は今回初めて知ったのですが「きかんしゃやえもん」の作者は作家の阿川弘之さんでした。さらに驚いたことにAmazonで見ると阿川さんの著書の中で一番売れている本がこの「きかんしゃやえもん」でした。久しぶりにじっくり読んでみたくなりました。
ところで、所沢市の図書館と清瀬市の図書館の相互利用の話はないのでしょうか。所沢市は入間市、狭山市、飯能市と相互利用ができ、清瀬市は東村山市、東久留米市、西東京市、小平市と相互利用ができますが、陸続きの所沢市と清瀬市こそ相互利用をして欲しいと思っています。秋津駅を利用する所沢市民は野塩図書館を、清瀬駅を利用する所沢市民は清瀬駅前図書館を利用できます。また、所沢航空記念公園を利用する清瀬市民は多いはずで、所沢図書館の本館の利用が可能となります。現に、「プレール秋津」というマンションの広告を見ると所沢市のマンションであるのに、公共施設の欄に野塩図書館の名前が出ていますし・・・(笑)。現在工事中の秋津駅のエレベータ・エスカレータ設置工事では清瀬市と所沢市と東村山市の市議会議員さんが相互に連絡を取り合っていたようですので、その気になれば相互利用などはそれほど高いハードルには思えませんが、どうなんでしょう・・・。
松井小学校図書館の敷地になってしまった昔公園があった場所では懐かしい人に出会いました。二宮尊徳(金次郎)さんです。小学生の頃は、登校すると二宮さんに一礼して教室に入るのが日課でした(まったくのウソです)。でも、正門横にあった二宮さんとイチョウの木は良い思いでです(そういえばあのイチョウはどうなったの?)。
最後ですが、実は2点ほど気になっていることがあります。1つ目が校舎建て替え工事で伐採反対運動が沸き起こったクスノキは結局どこに移植されたのかについてです。2つ目が施設内の看板に出てくる「アリーナ」が何なのかについてです。まさか体育館のことじゃないですよね・・・。ご存知の方はぜひ教えてください。
最後に昭和46年ころの松井小学校の写真を載せておきます。古い写真をHP Photosmart 3210aでスキャンしたものです。生徒数が多かった時代はプレハブ校舎もめずらしくありませんでした。
私も子供の頃清瀬の図書館を利用することが多く、ずっとそういうものだと思っていました。清瀬市民が所沢の図書館を利用できないと知ったのは、最近になってからです。清瀬市は所沢市民だから図書館を利用させているのではなく、住所名前電話番号さえ書いてもらえれば誰にでも利用させてあげるというくらい寛大であると聞いたことがあります。清瀬市と所沢市の相互利用については、技術的には可能だと思いますが、そのためのシステムの変更に金がかかるんじゃないかと思っています。実際にそういった要望が強いということになれば、可能になるのではないでしょうか?多分誰も声を上げないと、要望がないと判断され市は何もしなくなってしまうのでしょう。