まるで小説を読んでいるようでした。
世の中を震撼させた日本における中国人による凶悪犯罪、また酒田短期大学における中国人留学生集団失踪事件など、私の記憶にも残っている数々の事件が裏でひとつにつながっていきます。緻密な調査に基づいてこれが解明されていく様は読んでいて不気味です。
以前何かでこんな話を読んだことがあります。中国では反日感情から発生する日本人に対する犯罪は悪いとは思われないと。極論だとは思いますが、そんな話がとても真実味を帯びてしまうのが恐ろしいです。
中国人の犯罪は徹底的に組織化されていて、事前にみっちりと調査が行われた上で行為に及ぶそうです。また、事件現場で犯罪を犯した後はすぐにどこかへ行ってしまう「ヒット・アンド・アウェイ」型が一般的なので、捜査も難しいとのことです。
著者も本文中で触れていますが、中国人単純労働者を合法的に受け入れる仕組みを作るの犯罪抑止の面で効果的だと思います。つまり、現状では日本国内における単純労働力の需要があって、一方で中国からは出稼ぎの要望があり、それを行うのは非合法の密航しかないというのが問題というわけです。犯罪組織の力を一度でも借りてしまうと、その後も犯罪への加担を断れなくなってしまいます。また、密航や不法滞在の場合、正々堂々と日本国内で名前を名乗れないというのもあります。合法的に日本で就労できる仕組みがあれば日本社会への参画意識も生まれ、簡単には犯罪に走らないだろうという考えです。
本文中で気になったのがチャイナ・ミッションと呼ばれる秘密組織です。中国から特命で日本に派遣され、独自に中国人犯罪者を取り締まっているというから驚きです。にわかに信じられないのですが(日本の立場は?)、本文の話を読んでいると信憑性も高いように感じられます。
それにしても日本で普通に生活している中国人の方々にはいい迷惑ですね。一部の中国人によって作られた悪いイメージで見られてしまうことも多いのではないかと思います。この点だけは注意していきたいです。
日本中の子供たちが思いがけずに言った
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