1977年8月の新宿の写真が出てきましたので、HP Photosmart 3210aでスキャンしてみました。新宿京王百貨店です。
あまり、というかほとんど新宿には行かないので現在の京王百貨店がどんなたたずまいをしているのか覚えていないのですが、なんかあまり変わっていないような気もします。ただ、写りこんでいるバスの形からはまちがいなく時代が感じ取れます。この他にも何枚か写真が出てきたのですが、どの写真も道路には自動車はあまり写っていなく、代わりにスーパーカブやメイト(その当時メイトがあったかどうかわかりませんが)といったバイクが写りこんでいました。
何気なく気になった京王百貨店の垂れ幕に目をやるとこんな広告コピーがありました。
パリからボンジュール!
噂のキャシャレル、いま、デビュー!
どうやら、時代を感じさせるのはバスの形だけでは無かったようです。今どき「パリからボンジュール!」なんてコピーは使えないです。それもびっくりマーク付きで。「世界の国からこんにちは」の名残りでしょうか。こんな広告コピーからも時代が伺えます。
ところでキャシャレルって何だろうと思って調べたら婦人服、子供服、香水などを手がけるフランスのブランドでした(知らないのは私ぐらい?)。「モードの世紀」のブランド辞典でお勉強させてもらいました。
広告に「キャシャレルデビュー」とあるのが日本初上陸の意味なのか、それとも京王百貨店デビューの意味だったのか少し気になりますが、ブランド名すら知らなかった私がこれ以上語るのは失礼なので、この辺でおしまいにします。Adios! (それはスペイン語だって)
京王デパート、今とあまり変わっていないですね。小田急デパートとの間にモザイク通りというのができて、南口とつながったことぐらいかも知れません。新宿で変わったのは南口の高島屋だとか東急ハンズの方でしょうね。後は西口の昔浄水場だったところに都庁や高いビルが出来たりして・・・。
新宿の京王デパートには高校時代学校帰りによく行きました。ここでティカップを数万円の見ては
「ほしいなぁ・・・。」
と思ったものです。高校の制服にていると店員さんも
「いらっしゃいませ。」
と声は掛けてくれなかったけど、あるとき、店員のおばさんがわたしを
「娘と同じぐらいの歳だから・・・。」
と高価なティカップをいろいろ詳しく説明してくれたことがありました。
でも高校時代って一刻も早く制服を脱ぎたかったという気持ちで一杯でした。とくに武蔵野杉並方面では赤い三本線のセーラーが怖かった・・・です。