近くの公園などで上の子供向け遊具を見たことのある人は結構多いのではないでしょうか。今まで私のブログで紹介してきた場所の中でも覚えているだけで「武蔵村山市市営プール横の公園」や「秋津神社下の公園」にこれがありました。
調べたところ、これは群馬県前橋市にある大永ドリームという会社の「ロッキンパッピー」という遊具でした。この会社は遊具のほか公園の設備なども手がけていて、施工例を見ると全国の公園を手がけているようです。
そして、今まで見てきたこの遊具にはかならず「宝くじ」の文字が入ってました。どういうことなのか気になったので日本宝くじ協会のサイトで少し調べてみました。スクラッチのケズリスのほか、宝くじのクーちゃんが出迎えてくれるサイトです。
少ししか調べていないので間違いがあるかもしれませんが私なりに理解した流れはこうです。
宝くじの売上の内訳を見るとその46%が当選金となり、39.8%が収益金として地方自治体に納められます。そして残りの14.2%が手数料等の経費や日本宝くじ協会普及宣伝費に充てられます。日本宝くじ協会というのはその設立目的が「地方自治の振興及び公益の増進に寄与すること」(寄附行為第3条)であって、それを実現するための事業の一つに「社会福祉事業、社会教育事業等に対する助成をすること等により、自治宝くじに関する普及宣伝を行うこと」(寄附行為第4条第2号)とあります。
つまり、宝くじから捻出される日本宝くじ協会普及宣伝費は、色々と地域に助成することで宝くじの宣伝を行っていることになるようです。その額、平成16年度は174億円、平成17年度の計画では180億円とありました。
確かにネットで「日本宝くじ協会」を検索すると、「日本宝くじ協会の助成により・・・」とか「日本宝くじ協会の寄贈により・・・」という言葉がたくさん出てきます。ロッキンパッピーもこうした助成事業の一つとして公園に寄贈されたものなのでしょう。
良心的にとらえれば、宝くじの売上は直接的に地方自治体に収められるだけでなく、日本宝くじ協会を経て地方振興にも役立っているということでしょうか。実は上の寄附行為第3条第2号の文章を読んでいて気になったことがありました。「普及宣伝を行う」ための手段を表すその前文には、「等」という字が2回も使われているんです。悪くとらえれば、普及宣伝のためであれば何にお金を使っても良いようにも理解できてしまいます(まったくの未確認ですが常盤貴子のCM費用もここから出ているとか?)。
私も宝くじは良く買うので、そのお金は有意義に使われていると信じたいところです。