先日、とあるお店の飲料品コーナーの一角でだいぶ安売りされているペットボトルを発見しました。手に取ると「キリンレモン ブラック」とありました。
ペットボトルと言えば、通路にはみ出た特売コーナーのコークやペプシしか買わないので、こんなものが発売になっていたことすら知らなかったのですが、値段も下がっていたので試しに1本買ってみました。
このキリンレモンブラックは、キリンビバレッジのプレスリリースによると、キリンレモン77周年を記念して新発売した「キリンレモン 77」に続き、昨年(2005年)6月28日に発売されたキリンレモンにガラナの「ひとクセ」を加えた黒い炭酸飲料です。
普通のキリンレモンが透明で爽やかなイメージであるのに対し、このキリンレモンブラックはそのデザインからも正反対の雰囲気を漂わせています。このギャップは興味をそそります。
味ですが、プレスリリース上で「ガラナのひとクセ」と表現されただけのことはあって、結構好き嫌いがはっきりしそうです。我が家の子供は、病院で子供向けに処方されるシロップ薬に似ていると表現しました。確かに後味はシロップ薬のそれに似ている気もします。最初は抵抗感があっても、一線を越えてしまうと病みつきになってしまう味なのかもしれません。
でも、どうしてガラナなんだろうと思ってネットで調べてみたところ、アマゾンを原産地とするガラナは色々な効能があって強壮剤や興奮剤として人気の高いことがわかりました。カフェインの含有量はコーヒーよりも多いそうです。また、北海道には限定でガラナ飲料がたくさんあることもわかりました。どうもコカコーラの日本上陸後、それが北海道に普及するまでの間に、ガラナ飲料が代わりに北海道に根付いたらしいです。なかなかおもしろい歴史です。
そして、驚いたことにキリンビバレッジも北海道限定でキリンガラナというガラナ飲料を販売していたのでした(「コーラの先駆者!? キリンガラナ」参照)。となると、キリンビバレッジがキリンレモンの新しいフレーバーを考案していた時に、昨今の健康ブームで注目されているガラナに目をつけ、既にキリンガラナでガラナに対するノウハウも取得している点からリスクも低いと判断し、そして商品化に踏み切った、というストーリーが思い浮かびます。まったくの想像でしかありませんが。
少し気になるのは、店頭で異様に安売りされていた点と、キリンビバレッジのキリンレモンブラックの商品説明ページに「一部の商品は当社からの出荷を終了しています」と書かれていることでしょうか・・・。
私個人的にはキリンレモンブラックよりもキリンガラナを始めとする北海道限定のガラナ飲料が気になるところです。