最近、QBハウスを良く利用しています。10分間のカットのみで1,000円です。1,000円という価格はもちろんお財布にやさしいのでうれしいのですが、10分という時間が何よりの魅力です。待っている人が何人かいても、それぞれが10分ですから普通の床屋さんほど待たずに済みます。これもうれしいんです。
考えてみればカットのみで髭剃りも洗髪も無いという仕組みはアメリカの床屋さんと同じです。在米中はこれが普通だったので帰国後はQBハウスにも何ら抵抗なく入って行けました。QBハウスの場合、最後に髪の毛のクズをエアウォッシャーと呼ばれる機械で吸い取ってくれるので、その点はアメリカよりも親切です。
在米中は髪の毛の切り加減を伝える際のコミュニケーションギャップを楽しむために色々な床屋さんに行きましたが(「QBより安い床屋さん」)、韓国系の床屋さん以外はどこも短時間の作業でした。おもしろいもので、日本で生活したことのあるアメリカ人の人に聞いたところ、日本の床屋さんは時間がかかるから苦痛だったということでした。
さて、話を戻しますが、QBハウスでは入り口を入ると1000円札しか受け付けない機械でチケットを買ってから列に並びます。このチケットにはランダムな3桁の番号が書かれていて、実際に髪の毛を切ってもらう順番になった時に、店員さんがその番号を手元の機械に入れる仕組みなっています。この機械のところに「正確に入力してください」と店員向けの指示が書かれているのはこれまでも良く見ましたが、先日行ったQBハウスではその入力手順まで説明されていました。
これによると、最初にチケットの番号を入力し、男性か女性かを入力します。次に年齢を年代で入力するようですが、その次の最後の入力項目は意外でした。「新規」か「再来」かを入力するのです。店員さんがこの人は以前にも見たことがあるなと思ったら「再来」を入力するのでしょうが、駅構内にあるQBハウスのように不特定多数の人が多く出入りする店舗などではかなりいい加減になりそうです。私は事前に店舗を調べておいて出先でQBハウスに立ち寄るという事を良くやるのですが、それでもよく行く店舗はあります。そこでは私のことを「新規」と入力しているのか、「再来」と入力しているのか気になるところです。今度、店員さんのテンキーの動きをじっと見つめてみるか・・・(かなり怪しい客かも)。
それにしてもここまでデータにこだわるのは、多くのQBハウスがフランチャイズ形式で運営されているからでしょうか。QBハウスを展開するQBネット(キュービーネット)という会社の案内を見ると、平成17年8月末時点の従業員数が31人ですから、直営店はかなり少ないことがわかります。きちんと客数を把握できなければロイヤリティ収入にダイレクトに影響しますからね。
QBハウスは「ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する」という本の中にも紹介されているそうです。確かにQBハウスは今、競争の無い市場にいるようですが、それでも今までの普通の床屋さんが価格を下げてきたりと徐々に置かれている状況は変わりつつあります。今後、どのような路線に進んで行こうとしているのか楽しみなところです。
「私の大事な床屋さん」で同じQBハウスを題材にしたブログを書いております。
貴ブログを拝見し 海外事情など広い所見をお持ちで大変勉強になりました。
トラックバックを入れさせていただきましたので 問題があれば お知らせください。
今後ともよろしくお願いいたします。