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先日、吉祥寺のサンロード商店街を散策していたら、ドラッグストアの前で「カワイ肝油ドロップ」の店頭販売が行われていました。上の写真の缶といえば視覚的にだけ知っている人も多いのではないでしょうか。
なぜ、「カワイ肝油ドロップ」が店頭販売をしているのか、という好奇心がくすぐられてしまったのもあるのですが、ちょうどこの肝油ドロップを買ってみようと思っていたところだったので、「渡りに船」でこれを買ってきたのでした。
アメリカには子供向けサプリメントの市場があります。我が家でも、もし子供が野菜を食べないのならビタミン剤を与えなさいと小児科の先生に指導もされました。幸い、野菜は大好きだったので与える必要も無かったのですが、子供向けサプリメントは日本には無いおもしろいものなのでよく買っていました。噛んで飲めるチュアブル錠で味も子供向けに甘かったです。
日本に帰ってからも子供向けサプリメントを探したのですが、店頭だとこれがほとんどありませんでした。 ネット上で探すと アメリカから輸入されたものがたくさん出てきますが、日本の製薬業界が日本の市場向けに販売する子供向けサプリメントとなると、ほとんど無いのです。
それでも不思議なくらいどこのお店にも置かれているのがこの「カワイ肝油ドロップ」でした。もともと肝油というのは魚のタラやサケの肝臓を絞って作ったもので、ビタミンAやビタミンDが豊富に含まれています。栄養価は高いのですが生臭いのが欠点でした。この欠点を補い子供でも簡単に肝油が摂れるようにしたのが肝油ドロップだそうです。河合製薬創業者である河合亀太郎氏が開発し、明治44年から販売されています。とはいえ、現在の肝油ドロップは魚から作られているわけではありません。
この「カワイ肝油ドロップ」は、ドロップというくらいなのでなめて服用するものなのかと思っていました。ところが「カワイ肝油ドロップQ&A」によると「肝油ドロップは噛んで服用してください」だそうです。となると、今風に言えばまさにチュアブル錠ですね。もしかしたら子供向けサプリメントの歴史はアメリカよりも日本のほうが長いのかもしれません。
せっかくなのでもう一つ、河合製薬の社長さんについても触れておきたいです。社長でらっしゃる河合昭彦氏のメッセージがここにあります。リクナビのプロフィールによると「大手メーカー住宅部門の営業を10年経験した後、平成4年に入社。平成9年4月社長に就任」だそうです。おそらく創業者一家の方なのでしょう。この2月からは社長日記を始められていますが、よくある社長日記とは違いビジネスの話をされていません。文学や映画に造詣がおありのようで、不思議な雰囲気が漂っています(私は映画のほうの話題にしか付いていけません)。個人的には好きです。さて、この社長さん、メッセージのページのお顔を拝見していたらどこかで見たことのあるような気がしてきました。そして、よくよく考えてみたら、そう、「カワイ肝油ドロップ」の缶に印刷されている赤ちゃんでした。眉毛とか鼻とかそっくりです。
実は缶の赤ちゃんを見ながら「この子は今何歳だろう?」と考えていたのですが、もしかして現社長だったりすることはないでしょうか。そうでなくても創業者家族の誰かである可能性は高いかもしれませんね。ぜひ、「カワイ肝油ドロップQ&A」に載せて欲しい疑問です。
「2006年7月13日追記」
缶の赤ちゃんについていい加減な推測を書き込んでおりましたが、お詳しい方から情報をいただきました。現在の男の子は2代目なんだそうです。5年ほど前に創業90周年キャンペーンの一環として新しいモデルを公募したとか。結局、大阪の男の子が選ばれたようです。じゃ、1代目はというと現在40歳代の方だそうです。真相がはっきりして、すっきりしたような・・・残念なような・・・(笑)。どうもありがとうございました。
なかなか気付きませんよ、これは。
対象の違いの問題はさておき、「発見」一般のアクロバットな性質を考えると、ニュートンが地面に吸い付く林檎を発見する瞬間に立ち会ったような気分さえしないでもない。
思わず、「ほぉ〜」っとため息が漏れました。