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芝生の駐車場

 写真はさいたまコープポレール新所沢の駐車場の一部です。季節的に青々はしていませんが、車の駐車スペースが芝生に覆われています。

 普通、常識からすれば芝生に車のような重い荷重をかけたら芝生が痛むので、駐車場と芝生は相容れないものだと思っていたのですが・・・。

 この芝生の駐車場は、ここ以外でも何度か見たことがあります。記憶に残っているのは、カインズホームの飯能店の駐車場です。夏の暑い日だったので、見た目にも実際にも涼しい芝生の駐車場に、清涼感を与えてもらったのでした。

 芝生の駐車場を作るのには色々な方法があるようですが、上の写真のものは芝生の根を車の重さから守る保護財を土中に埋め込むものです。ターフパーキングという言葉で検索すると色々出てきます。「プラトプラティコ」というイタリア生まれの商品もあるようです。

 これらの商品の売りは、アスファルトによる照り返しを減らしヒートアイランド現象の軽減に役立ち、雨水の地下浸透にも効果があって、見た目もさわやかというものです。この点だけ聞くと私などは「すばらしい」と素直に感動してしまうのですが、芝生なので管理コストがかかるのは間違いありませんし、そのコストに見合う結果が本当に得られるのかも気になるところです。

 この芝生化駐車場に力を入れていて、その辺の疑問にも積極的に取り組んでいるのが、兵庫県です。昨年は、「グラスパーキング(芝生化駐車場)推進事業」と称して民間の企業から各種技術を公募し、評価を行ったようです。その結果をまとめたものが先月、公開されました(PDF資料)。さらっと見ただけですが、色々な方面から多角的に評価が加えられていて、貴重な資料だと思います。また、兵庫県では2月に開港した神戸空港でも、このグラスパーキングが使われているようです。

 今後普及するのかどうか、じっくり見守りたいと思います。