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サンシャイン国際水族館にあった、コニカミノルタのレンズ付きフィルムの自動販売機です。
こういうのを見ていると、今年1月にあったコニカミノルタのカメラ・フォト事業撤退の発表が信じられなくもなるのですが、既にコニカミノルタ製のデジカメが普段よりも安く叩き売られてしまった点を見ると、これは残念ながら事実なのでありましょう。
思えば、私が最初に手にしたカメラというのがコニカのC35でした。30年近くのものですが、なぜかまだ手元にあります。サクラカラーの100年プリントというのはよく使いました(先日、横川のおぎのやで欽ちゃんのサクラカラーのシールを見ました)。また、私がペンタックスのスーパーAというカメラを持っていた頃には、ミノルタがα-7000という世界初のAF(オートフォーカス)一眼レフを発表しました。あの時の衝撃は忘れられません。
コニカミノルタという社名から、今でもカメラやフィルムが主体の会社なのかと思っていたら、実はその事業そのものが厄介者になっていたという事実にも驚かされました。複写機や別の事業が中心になっていたんですね。会社というのは常に革新が必要ということがよくわかりました。
カメラ事業はあと1週間ほどで終了ですが、フィルム等のフォト事業については2006年下期までに生産終了とのことです。だから、まだしばらくは上記の自動販売機もそのまま残るのだと思います。でも、しばらく観察していましたが、多くの人が往来するにもかかわらず、ここでこの自動販売機を使った人はいませんでしたね。水族館の中でもカメラといえば、デジカメかケータイのカメラのどちらかで、フィルムのカメラを使っている人は見かけませんでした。
市場が小さくなれば、もしくは市場が大きくても競争者が多くて飽和してしまっていれば、事業として成り立たないのは確かです。コニカミノルタにとってみれば創業時の事業を捨てるわけですから苦渋の選択であったでしょう。非常に残念ではありますが、この選択が会社にとってプラスに作用することをお祈りしたいと思います。
アジア・バブル崩壊以降の急激な社会変化は、インドや中国が台頭し、パキスタンにならいイランが何とか遅れをとるまいと核開発を続ける世界の明日からすると、ほんの序章のなかの前振りの言葉のような変化なのかもしれませんね。