「軽井沢沢屋のジャム」の続きです。
最後は横川駅前にある碓氷峠鉄道文化むらです。その昔、車でこのあたりを通っていたころはこのような施設はありませんでしたので、長野新幹線開通後、碓氷峠超えを行う在来線が無くなってからできたものなのでしょう。私がこの施設のことを知ったのは、先日、妙義山のふもとの温泉「もみじの湯」に出かけた時のことです。たまたま近隣の地図を見ていてその存在を知ったのです。
でも、知る人は知っている場所のようで、私が出かけた日も多くの人が訪れていました。小さな子供のいる家族連れの他、鉄道が好きそうな男性一人というのも見かけました。すごいことに、ここでは講習を受けることによりEF63という本物の電気機関車を運転することができてしまうのです。興味のある人にとってはかなり魅力的ではないかと思います。
入口を入ると、子供たちが喜びそうな遊具が並んでいて、その奥に昔の特急あさまの姿が飛び込んできます(冒頭の写真)。上田の田舎に行くのに「あさま」や「白山」といった特急を使っていたので、私にとってはとても懐かしい車両です。思えば、その昔はこの横川駅から碓氷峠を越えるには電気機関車に押してもらう必要があったのです。親が釜飯を買っている間に、駅構内での連結作業を見るのが私が電車で田舎に行く時の思い出です。
このあさまが置かれている奥には、ED421というアプト式の機関車も展示されていました。展示と言っても現役の機関庫をそのまま覗かせてくれている感じで今にも動き出しそうです。
そして、このさらに奥には広大なスペースがあって、退役したのであろう電車がたくさん並べられていました。蒸気機関車もD51がありました。
蒸気機関車といえばこの近くにあぷとくんと呼ばれる実際に敷地の外周を走る蒸気機関車がありました。ここ鉄道文化むらでは、少し離れた場所までトロッコの運行もしているのですが、時間の関係でそれには乗れませんでした。代わりにこのあぷとくんを楽しみました。石炭の煙の匂いに、昔、ユネスコ村を走っていた蒸気機関車を思い出してしまいました。他にもミニSLやファミリー列車など乗って遊ぶものが色々あって、子供たちは大忙しです。
話し出すと色々とあるのですが、横川と言えばおぎのやの峠の釜飯が有名です。すぐ近くにおぎのやの本店とドライブイン店があります。でも、そこまで行かなくても鉄道文化むらの中で買うことができます。そして、買った釜飯は展示してあるお座敷列車の座敷で食べられます。ちょっとした旅行気分です。
私は電車に詳しいわけではないので展示してある車両の価値などはよくわからないのですが、上の写真にあるB寝台のベッドに横たわることができたのは大きな収穫でした。小さい頃、ブルートレインかなにかの寝台車を見て大人になったら乗ってやろうと思っていたのに、実際大人になったらそんな時間はないのですよ。また、寝台車による旅行そのものも船旅のように贅沢な旅行の範疇になってしまったようですし。そんなわけで実現できなかった夢が少しだけかなったような心境です。予想通り狭いベッドでした。
以上、ほぼ思いつきで書いている文章ですが、碓氷峠鉄道文化むらについてでした。横川駅から碓氷峠超えをする在来線はなくなってしまいましたが、新たな観光地として生まれ変わったようです。
実は今回、この文章はケータイW41CAにて通勤中に書いたものです。キーボードに比べると100分の1くらい入力スピードが劣りストレスもたまりますが、やればできるということがわかりました。最近、新聞の記事で、ケータイで小説を書いた人の話しがあったので、どのくらいできるものなのか試してみようとは思っていたのですが、さすがにこれくらいが限界のようです。