埼玉県入間市にある桜山展望台に行ってきました。ここは以前訪れた「谷田の泉」同様、入間市景観50選に選ばれた場所です。最近の西武線入間市駅前は特急列車レッドアローも停車するようになってかなり開発の進んだ場所のように見えますが、少し奥に入れば大自然がいっぱいです。入間市はすばらしい所です。
ここ桜山展望台は入間市ですが、山を北側に下りればそこは飯能市です。ちょうど、先日訪れた「あけぼの子どもの森公園」の南側に位置します。入間市からのアプローチでは、いまいちネーミングの意図がわからない体育施設「入間市農村環境改善センター」を目標とします。ただ、我が家のカーナビは肝心の最後の曲がり角を教えてくれる前に「目的地周辺です。音声案内を終了します」と黙り込んでしまいました。最後の曲がり角はわかりにくいので、注意しましょう。
この農村環境改善センターからは歩いて5分ほどで展望台に到着します。急登1本ですが、距離は大してありませんから楽勝です。
頂上につくと大勢のハイカーたちが、お弁当を食べたりして楽しい時間を過ごしていました。ベンチやテーブルはありますが、ここからは木々が邪魔して展望はよくありません。どうやら、桜山というくらいでシーズンともなると桜の花でいっぱいになるそうですが、薄情ながら葉桜になってしまうとあまり楽しむと言う木では無いですね。展望を楽しむためには、ここに建てられている展望台に登りましょう。市制施行20周年記念事業の一環として昭和62年に建設されたものだそうです。鉄筋コンクリート3階建で、高さは20メートルあります。
ここからの眺めはすばらしいです。上の写真は、狭山茶どころの茶畑を見下ろす南方面です。サンシャイン60も見えます。どうしても、こういうお手ごろな山というと飯能市の天覧山と比べてしまいたくなるのですが、天覧山が一方面にしか眺望が開けていないのに対し、桜山展望台はかなり広範囲に展望が楽しめます(入間市の説明では360度)。北側には駿河台大学の校舎がよく見えました。そのすぐ横があけぼの子どもの森公園です。
ちょうどここは稜線上に位置していて、尾根沿いのハイキングも楽しそうです。自転車で来ている人も何人か見ました。どういうことなのか、帰宅してから地図をみたところ、近くの武蔵野音楽大学のあたりから道が伸びているようです。車はさすがに入れないでしょうが自転車なら通行可能な広さです。かといって、山気分が壊されてしまうかと言うとそんなことはありません。この桜山展望台に登り下りですれ違った人たちは皆「こんにちは〜」と挨拶してくれました。ハイカーたちと挨拶を交わすような山に来たのは何年ぶりだろうと思いながら、往復10分くらいの山歩きを楽しんだのでした。