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荻窪駅の漏水

 荻窪駅といえば中央線が有名ですが、丸の内線の始発駅でもあります。少し前にこの丸の内線のホームに沿って新しい地下道が開通しました。そこでの1コマです。

 見づらいかもしれませんが、「漏水のため御注意願います 駅長」と書かれています。

 雨漏り等、駅構内での漏水は結構見かけるので、それ自体は大して話題にもならないのですが、ここでわざわざケータイを取り出してこの1枚を撮る気にさせたのは、その漏水の暫定対策です。

 普通、この手の漏水であれば漏れる場所にバケツを置いて注意書きをするだけのように思うのですが、ここ荻窪駅は違います。漏水のある場所に合わせてビニールでロート(漏斗)状にカバーが作られ、その集められた漏水はパイプを通して地面の容器に落とされています。

 決して綺麗な仕上げではありませんが、昔の化学実験を思い出させてくれるこの姿にはとても感動しました。器用な駅員さんが作った装置なのでしょうか。2箇所あります。その場のありあわせの道具で作られているようにも見えるのですが、ロート状のビニールやパイプはどうやって用意したのかなど、考えると謎も多いように思います。

 いずれきちんと対策されてしまうのでしょうが、これはこれで私にとっては大都会の一服の清涼剤なのです。