北千葉道水路を学習したあとは、金町浄水場の見学を行いました。
日量で150万トンほどの浄水能力を備えた浄水場です。規模的には先日見学した朝霞浄水場に次いで都内2番目の大きさです。主に都内の東部地区(墨田区、江東区、葛飾区、江戸川区、足立区、荒川区の全域、台東区の大部分、帰宅、中央区の一部)への給水に使用されています。
金町浄水場は都内で最初に高度浄水処理が組み込まれた浄水場です。でも、私が理解できただけでも何点か朝霞浄水場とは異なる点があります。
まず、取水の方法が違います。朝霞浄水場では少し離れた荒川の秋ヶ瀬取水堰から水を取り込みますが、金町浄水場では敷地のすぐ隣を流れる江戸川から取水塔によって取水します。これは村山下貯水池で見たものに似ていますね。
ろ過池の配置も異なります。朝霞浄水場では高度浄水処理の前と後で2回ろ過を行いますが、金町浄水場では後で1回だけです。そのせいか金町浄水場の高度浄水処理の生物活性炭吸着池の中にはエビらしきものが泳いでいるを見ることができました。
金町浄水場には配水池もあります。朝霞浄水場では浄水した水を上井草や本郷の給水施設に送りますが、金町浄水場では敷地内に水を蓄えておくようです。上の写真にあるよう、なにやら装置がたくさん飛び出している地下にこの配水池があります。まるで、テレタビーズが出てくるような光景です。
上の写真は朝霞浄水場見学の時には紹介しなかったオゾン発生装置です。富士電機製のようです。窓から覗くとリング状の紫色した光がたくさん見られます。放電している様子だそうです。原料が空気というのがおもしろいです。ちなみにオゾンは簡単に空気中に放出されないよう、きちんと管理されているそうです。
高度浄水処理については改めて知った事実がありました。高度浄水処理施設が導入された浄水場でもすべての水が高度浄水処理されているわけではないのだそうです。金町浄水場の場合、通常毎日100万トンほど水を作っていますが、そのうち高度浄水処理された水は半分の50万トンなんだそうです。じゃあ、その水はどのように給水されているかが気になりますね。説明では、「ミキシングはしていないが、結果的にまざって出て行っている」ということだったかと思います。少し意味深な回答ですね。気になりました。でも、清瀬市民としてはもっと気になることがあります。東村山浄水場への高度浄水処理の導入時期です。何か具体的な話はないのでしょうか。検索したところ、谷村たかひこさんという都議の方のサイトに東村山浄水場を視察した時の記録がありました。これによると、「2009年度通水開始を目指して」いると所長が語ったとありました。う〜ん、まだまだ、先ですね・・・。
大人がすぐに右往左往する必要はないと思いますが、幼児については念のため用心するにこしたことは無いですね。
ペットボトルの買占めはダメ。