金町浄水場からはバスで都心に帰る予定でしたが、急遽予定変更。寄り道することにしました。というのも、すぐ近くに柴又があったのです。場所をよく知らずに金町浄水場まで連れて行ってもらったのですが、浄水場のリーフレットを見てびっくり。浄水場のすぐ南が柴又帝釈天だったのです。
「男はつらいよ」シリーズ(つまり寅さんの映画)は、「トラック野郎」と並んで私の大好きな日本映画です。昔から柴又界隈を歩いてみたいと思いつつ、行く機会がありませんでした。それが知らぬ間にすぐ近くにいたとなれば、立ち寄らないわけにはいきません。
浄水場のリーフレットに書かれた地図を頼りにまず向かったのが帝釈天でした(上の写真)。本当は柴又駅から参道を通っていくのが一般的のようですが、浄水場から行ったのでこの参道を通りませんでした。
映画の中の帝釈天といえば夕暮れ時です。カラスが「カーカー」と鳴き、門の周りでは源ちゃんがホウキを握っています。奥のほうでは御前様のやさしい笑顔・・・というのはやっぱり映画の中だけでした。たくさんの観光客がごった返していて、映画の中の風情はどこにもありませんでした。
次は帝釈天の参道沿いのお店を見て回りました。昔ながらのお店が並んでいて、それが今もそのまま残っているのは、やっぱり映画のおかげなのでしょう。上の写真の右側にいる人たちは、とらやに並ぶ行列です。今は新しい店内になってしまっていましたが、「男はつらいよ」の第1作から第5作までは実際に撮影にも使用されたそうです。それ以後は大船の撮影所で撮影されたととらやのサイトに書かれていました。何年か前に大船撮影所内の鎌倉シネマワールドに寅さんのセットを見に行ったことがありました。そういえば、この鎌倉シネマワールドも閉鎖されてしまったんでしたね。
参道を後にして、京成の柴又駅に行きました。駅前には少しスリムな寅さんの像が立っていました。記念撮影している人たちを撮影させてもらいました。
「男はつらいよ」ファンにとってはこの柴又駅もかなり思い出すシーンの多い場所です。ある時まではさくらが、その後は満男が鞄を持って寅さんを見送りに来たりしていました。「そうそうホームはこのカーブだったな」と撮影したのが上の写真です。その後も入ってきた電車などの写真を撮影していたのですが、はたからみたら完全に鉄道マニアだったかもしれません。
ホームの形こそ映画の世界と変わりませんでしたが、それ以外は普通のどこにでもある駅になっちゃってました。自動改札でしたし、ホームのアナウンスは自動でしたし・・・。でも、トイレは少し古めかしかったです。
本当は寅さん記念館や、江戸川沿いなどにも足を運んでみたかったのですが、時間がありませんでした。柴又駅で寅さんが乗るのとは逆方向に乗り金町駅まで行き、帰宅したのでした。
なかなかソソル風景ですね。
川越の小江戸の街並みが好きで、時折行きますが、
柴又も良さそうですね。盲点でした。
今度行ってみます。