埼玉県入間市の上藤沢に六道地蔵と呼ばれるお地蔵様があります。「谷田の泉」や「桜山展望台」と同じく、入間市景観50選に選ばれています。
でも、今回の場合、ここを見に行きたくて行ったわけではありませんでした。
実はここはこれまでにも何度か通ったことがありました。入間のジャスコに行く時です。信号の右折渋滞を避けるために、その信号の少し手前で曲がることがあります。そうすると、この場所を通ることがあるのです。
その度にどうしてこんなところにロータリー交差点があるんだろうと思っていました。昔はあったそうですが、今の日本ではほとんど見かけません。でも、在米時には時々お世話になっていました。確か、サークルと呼んでたかと思います。
在米時の近所にあったのがSomervile Circleと呼ばれるサークルでした。最初はサークル内に入るのが結構怖かったのですが、慣れてしまうと信号待ちが無い分とても便利だと思えるようになりました。
交通量が多くなるとマヒしてしまう可能性がありそうですが、交通量が少なければ信号よりも効率が良いと思います。ただ、敷地が確保できればですが・・・。
ということで、めずらしいサークル(ロータリー交差点)がどうして住宅街の真ん中にひっそりとあるのだろうと思い、ある時、写真撮ろうと車を止めてみたわけです。そしたら、お地蔵様が並んでいて入間景観50選の案内板が立っていたのでした。
だから、本当はロータリー交差点として紹介するつもりだったのですが、少し趣旨が変わりました。この「上藤沢の六道地蔵」の説明を読むと、元々鎌倉街道や河岸街道の交わる場所に年代を異なって建立されたお地蔵様があって、それがある時、道路中央部に移設されたとあります。つまり、お地蔵様を真ん中に集めることによってロータリー交差点ができあがったと考えられそうです。疑問も解けてしまいました。
ネットで紹介されている文章を読むと、道路中央部に移設された時に桜の木も植えられたそうですが、今回の写真ではそれらしきものはわかりませんでした。
お地蔵様は、天和であるとか享保の元号が記録されているそうです。約300年前です。これまでの間、何を見てきたのでしょう。聞けるものなら聞いてみたいものです。