前回、群馬県庁や赤城高原牧場クローネンベルク (ドイツ村)に足を運んだ(連れて行ってもらった)群馬県ですが、今回は県庁からも近くの「るなぱあく」へ行ってきました。前橋市在住の知人からその話は聞いていましたので、前々から気になっていた遊園地でした。
こちら東京を出発する時から天気は下り坂でしたが、前橋に到着することにはしっかりと小雨が舞っていました。るなぱあくは雨だとお休みなんだそうです。今日はダメかなと思いながら電話をすると今日は何とかやっているとのこと。さっそくお昼を取って現地に向かったのでした。
るなぱあくのある場所は元々は前橋城のお堀だった場所です。大正11年までは赤城牧場という西洋牛の牧場でした。その後、市の土地となり昭和29年に前橋市中央児童遊園として開園しました。るなぱあくという名前は平成16年に市民公募によって名称を変更したものだそうです。今年の4月からはNPO法人 波宜亭倶楽部(はぎていくらぶ)さんによって運営されています。「にっぽんいち なつかしい ゆうえんち」がテーマです。
何がすごいって、やっぱり言及せずにはいられないのがその料金でしょう。駐車場は無料で、入園料もありません。乗り物は監視員のいるもので50円、コインを入れて動く乗り物が10円です。最初の50円のものは実際には500円で11枚つづりの回数券を買うのでもっと安くなります。また、後者の乗り物も普通の場所では100円か200円ですから、その安さには驚きです。でも、もっと驚くことに付き添いの大人には料金がかからないようです。子供二人に大人一人で3枚チケットを出したら2枚だと言われました。「3枚じゃないですか?」と聞くと「大人の方には付き添ってもらわないといけませんから」と。少し会話がかみ合ってませんね。
我々が到着すると雨脚もだいぶ強くなってきました。到着早々、ウェーブスターライドという小さなジェットコースターみたいな乗り物が停止になってしまいました。その後も順次、乗り物が停止されていきました。でも、停止に至る時の場内放送がとても温かかったです。なるべくギリギリまで多くの子供たちが多くの乗り物に乗れるような配慮が感じられました。ちなみに上の写真は昭和29年からある「ひこうきとう」です。
アトラクションの詳細はるなぱあくのサイトを見ていただくのが一番ですが、「もくば館」だけは触れておかなければいけないでしょう。中村製作所(現バンダイナムコ)の製造した木馬で、現在ではこの5台しか残っていないそうです。それが現役バリバリです。で、しかも1回10円。小学生までしか乗れないのですが、その制限がなければ私自身が乗ってみたかったです。
園内にはラジオ塔と呼ばれるものがありました。昭和8年にNHK前橋放送局が開局したのを記念した建てられたもので、塔の前には当時のコールサインJOBGが掲げられています。これは何かというと、塔の中にスピーカーが入っていて、皆でラジオを聴くための放送塔だったそうです。街頭テレビならぬ街頭ラジオですね。
結局、2時30分で閉園となりました。チケットは2枚ほど残ってしまいました。でも、一度買った券はいつでも使えると係りの人が教えてくれました。今でも時々、昭和時代の券を持ってくる人がいるそうです。地域に愛されている感じがします。
運営に携わっている係りの方々の温かさはとても伝わってきました。ディズニーランドの接客が演技を伴ってお客に夢を見させるものとするならば、るなぱあくの接客は直接的に生身の人間の温かさを感じさせるものでした。東京から大人二人に子ども一人で出かけるならば、高速道路代を考えてもディズニーランドの半分以下の出費で済みそうです。
ちなみに、園長さんのブログによれば私たちが訪れた7/16は閉園後に雨があがり、少し乗り物の特別列車や特別便が出たようです。ね、温かいでしょ。
夏休みの休日はは少し混みます。専用駐車場に入れないときは前橋市役所の駐車場を使ってください。無料送迎バスが走っています。駐車料金もチケットを買っていただくと無料になります。残券をお持ちのようですので是非是非お越しください。
その際は、タオルをお忘れなく。ジャブジャブ広場(無料)がオープンしています。お花の迷路も作りました。
ヒゲ園長は、放送係兼農夫もやってます。ゴーヤやスイカ、ひょうたんなんかを園内で作ってます。運が良いと収穫にぶつかるはずです。
また来てください。待ってます。