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 福岡で飲酒運転によって幼い3人のお子さんの命が奪われる痛ましい事件がありました。

 これについて警察庁長官が飲酒運転に甘い風土に問題であるとの発言をされています。まったくその通りで、ぜひともこの風土を変えていくよう努力が必要と思います。そして、これが一過性のものにならないようにしたいですね。

 少し前に飲酒運転に関する罰則が厳しくなりました。あの時のインパクトはそれなりにあったと思います。昔であれば、車の運転を理由に飲酒を断ると、「まあ、一杯くらい」と、そう答えるのがさも礼儀かのようなやりとりがありました。でも、あの法改正以後、無理強いする傾向は極端に減ったように思います。

 それでも飲酒による事故が起こるのは、「自分だけは大丈夫」と考えてしまう人がいるからなのでしょう。私のように酒に弱い人間から見ると、「自分だけは事故を起こさない」「自分だけは捕まりもしない」と考えている人間は、かなり愚かな自信過剰人間に見えます。もう、これは生まれもった性格なのかなとも思います。

 そして、こういう人間に対しては周りの人間がきちんと抑止力として働く必要があると思います。飲ませてはいけないんです。そして、もし飲んでしまったら運転させてはいけないんです。

 この周りの人間というのは、会社の同僚や友人だけのことを言っているのではありません。もちろん、お酒を提供するお店もその抑止力としての機能を果たさなければいけません。

 先日、ある地方のお店に入った時のことです。周りには何もないところです。このお店に来るには車でくるしかありません。車に乗った家族3人が入ってきました。お父さんとお母さんとお子さんです。見ていると、お父さんとお母さんはビールを注文して飲み始めました。どうみてもお子さんは小学生で、車の運転はできそうにありません。ということは、その時点で帰路の飲酒運転が確定です。

 こういうのはお店でもわかっているんだと思います。わかっていて黙認です。今後はこういう点の罰則を厳しくしていく必要があるかと思います。罰則罰則で縛り上げるのはどうかとも思いますが、風土を変えて行くには当事者だけでなく、周りの人の責任も問える法整備が必要ですね。飲酒運転は人命にかかわることで、そもそもあってはならないことなのですから。

 残念ながら交通事故をゼロにすることはできないと思います。でも、飲酒運転をゼロにすることはできると思います。そして、それはとても意味のあることだとも思います。