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明治天皇荻窪御小休所の門

 荻窪駅の南側界隈をフラフラしていたときのことです。そういえば、このあたりに近衛文麿の住んでいた邸宅があると聞いていたことを思い出し、さらに何の手がかりもなくフラフラしてたら目に留まったのが、上の写真にある明治天皇御小休所跡です。

明治天皇荻窪御小休所

 杉並区教育委員会の説明によると、次のようにあります。

旧下荻窪村の名主中田氏邸内にあった。明治16年の行幸で、2度にわたり休憩された。昭和62年ビル建設により現在地に移された。

 高層ビルの敷地の一角にポツンと建てられていて、一見、不思議な感じがします。木造の門をくぐると高層ビルが目の前にそそり立っているのです。愉快だなあと思って何度も行ったり来たりしていたのですが、そんなことに感心するのは私だけみたいです。通行人は特に関心を示さず通過します。近所の人は門のそばでおしゃべりしていました。まあ、近所の人にとっては見慣れた光景なのでしょう。

 明治16年の行幸とありますので、天覧山から演習を視察された時にも立ち寄られたのかもしれません。皇居から出発して荻窪で休憩ですか。車や電車が無い時代ですから、今とは移動スピードが違うのでしょうね。

 ところで、最初ふらっと思いついた近衛文麿の邸宅ですが、荻外荘といって、さらにだいぶ南でした。