10/28から公開の始まる韓国映画「トンマッコルへようこそ」を見る機会を得ました。Yahoo!映画のオンライン試写会です。これまでも見たい映画に何度か応募しては落選ということがあったのですが、今回は当選したみたいです。もう寝ようと思っていた矢先に当選を知りました。でも、すぐに見ないと時間切れになりそうだったので、風邪とものもらいでだるい体を押して楽しんでしまいました。
実は映画に対する前知識はゼロでした。出演者が楽しげに手を挙げて笑っている広告だけは何度か見たことがあったので、てっきりコメディかと思っていました。でも、少し違ったようです。韓国では2005年に公開され、国民の6人に1人が見るという大ヒットだったそうです。
それもそのはずで、舞台がとても興味を引く設定です。時代は朝鮮戦争の真っ只中、仁川近くの平和な集落です。村人たちは戦争が行われていることも知らなければ、銃も見たことがないような人たちです。ひょんなことからそこに韓国軍から脱走してきた兵士、敗走中の北朝鮮兵士、それに飛行機が不時着した国連軍の兵士がそれぞれこの村にやってきて、鉢合わせします。これを聞いただけでいろいろ起こりそうなことは予想できるかと思います。
銃と手榴弾を手にいがみ合ったまま膠着する韓国軍と北朝鮮軍の兵士たちの横で、村人たちはイノシシによる畑への被害を心配します。彼らにとっては戦争よりも日々の生活が大切なのです。
もちろん、ストーリーは彼らに間に相互理解が生まれるように進みます。同じ民族同士が対立したままの朝鮮半島にあって、韓国でヒットした最大の理由はそのようなストーリー展開にあるのではないかとも思います。
でも、このまま良かった良かったで、話は終わりません。日本公開前なので詳細は触れませんが、いつの間にか話は「七人の侍」を思い出させる展開を見せます。韓国軍兵士と北朝鮮軍兵士が一緒に戦っちゃいます。あれ〜。
この映画は見る人によっていろいろな感じ方があるように思います。休戦状態にある韓国の人たちの感想と、私たち日本人の感想もかなり違う気がします。私はこんな風に感じました。人間てのは、大義に縛られて戦うことには抵抗があっても、真に守りたい人のためなら素直に戦うことができるのではないかと。
10月28日から公開です。
お話を聞く限りで感じたのは、なんとなくその村人って現代の僕達なんでしょうかね?
『相互理解』と『守るために戦うこと』がテーマでしょうか。是非、自分の目で見て作品から何かを感じ取りたいと思います。