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ビデオ工房トパーズ

 先日、西武池袋線清瀬駅周辺で1時間ほど時間をつぶす必要が出てきたので、普段あまり歩かない方面である小金井街道沿いをふらふらしてみました。マンションのアイラシティの前を通った時にあの斜めな敷地の感じを見てふと、昔ニチイに買い物に来ていた頃を思い出しました。車では通る道ですが、歩くと普段とは違った印象を受けます。

 そして、そのアイラシティの先のお店で見つけてしまったのです。ショーケースに昔のラジカセとともに並べられたNationalのRF-2200(COUGAR 2200)を。体内のアドレナリンの分泌開始がわかるほどドキドキしました。懐かしすぎます。往年のBCLラジオです。ご存知ない方はすみません。

 店舗は薬局と思われる建物です。入り口を見ると、看板がありました。ビデオに関する仕事をしていることがわかる看板と、もう一つ、「懐かしいラジオ・ラジカセ コレクション展示コーナー」とありました。確かに中を見ると、ラジカセやラジオが所狭しと並べられていました。RF-2200の他にも懐かしいBCLラジオがケースに入っているのが見えました。既に外は暗くなっていたので、かなり悩みました。店舗に入ってみても良いのかどうか・・・。でも、最終的にはその好奇心を抑えることができませんでした。

 「あの〜、中のラジオを見せてもらっても良いのでしょうか?」おそるおそる尋ねると、「どうぞ、どうぞ」となれたご様子。「いや、たまたま通りかかったら、懐かしいラジオがたくさんあったんで、つい覗かせてもらいました」と言うと、「皆さん、そういう方ばかりです」と。なるほど、まだこういうものに興味を示す同士が近くにいらっしゃるんですね。少しだけうれしくなりました。ビデオ工房トパーズというお店で、ラジオやラジカセの修理、ビデオ撮影関連のお仕事をされているようです。

 「気になるものがあれば、何でもお出ししますよ。ぜひ聞いてみてください」というので、「いや、そんな申し訳ないですから・・・」と一応、遠慮しながらも「それじゃ、そこのプロシードを」とNationalのRF-2600を出していただきました。何でも、どこかのお店でデッドストックになっていたものを入手されたそうで、完働品であるだけでなく、とても綺麗です。くるくるとバンド内をサーベイする感覚はとても気持ちよかったです。音色も最高でした。

 その後、昔の大きなラジカセの音も聞かせていただきました。そして、これが感動するほど良い音でした。少し前であれば、こんな大きなラジカセは古臭くてと思っていたアレです。

 小さなものは良いという考えでラジオもラジカセもどんどん小さくなってきましたが、今考えると、音色や味わい、所有する喜びなど、失ったものも大きかったようです。高価な真空管のアンプが売れていたりするようですから、その傾向は実際に表われているようにも思います。せっかくだから、松下かソニーが昔のようなBCLラジオを出してくれたら、私も買うんですけどね。