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追跡者 特別版

 遅ればせながら、BBTVのシネマセレクトで「追跡者」を見ました。先月の「逃亡者」の続編的な作品だそうです。またも、追いかける側の連邦保安官ジェラードを演じるのはトミー・リー・ジョーンズ。前回の「逃亡者」の時は、どうしても頭の中でサントリーの宇宙人ジョーンズのイメージとだぶってしまったりもしたのですが、今回は完全にジェラードです。アイスクリームじゃないですよ。あれはジェラートです。宇宙人ジョーンズでは八代亜紀さんの「舟唄」を口ずさむまで演じてくれちゃってますが、こちらのジョーンズはかっこいいです。

 何がかっこいいかって。それは、単に上から言われたままに追いかけるだけでなく、常に真実を追い求めようとする姿でしょうか。最後はその努力が実を結んで一応気持ちよい終わり方をします。まあ、今回は仲間が殺されてしまう悲しいシーンもありましたが、あれはクライマックスでのジェラードのワナを盛り上げるための筋書きだとすれば、シナリオ的には致し方ないでしょうね。

 実は「逃亡者」の時は、ジェラード保安官の位置づけがよくわかっていなかったので、少しだけ勉強しました。アメリカにはたくさん警察組織がありますが、保安官というと何となくエリアの狭い仕事をしているイメージがありました。でも、原題「U.S. Marshals」の通り、連邦保安官というと違うみたいですね。逃亡者の逮捕や囚人の護送などを州間で行うらしいです。「追跡者」の中でもニューヨーク市警に協力を要請したりするシーンがあって、その立場を少し察した次第です。

 追うものと追われる者という単純なフレームワークの中で十分楽しめたと思いますが、あえて気になった点を挙げるとすれば、あちこちに張られた伏線がわかりすぎちゃったことでしょうか。わざわざカメラでクローズアップしたり、セリフとして語らせちゃったり。まあ、もしかしたら意図的にそうしたのかもしれません。そうしなかったらどんな作品になったかわからないので、どちらが良いとも言えませんが・・・。


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