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 今年もインフルエンザのシーズンがやってまいりました。予防接種が必要です。既に子供は2回の接種を終えてます。インフルエンザの予防接種は接種後10日ぐらいたたないと効き目が出てこないそうなので、私も受けてきました。

 既に昨年のその前の年もインフルエンザの予防接種について書いています(「今年のインフルエンザワクチン(予防接種)は有効なの?」や「今シーズンのインフルエンザ予防接種 パンデミックを見据えて」など)。そして、いつも気になっているのがその有効性です。つまり、効くのか効かないのかです。高いお金を払って痛い思いをして注射を受けるのですから、その効き目がどのくらいあるのか知りたくなるのは当然です。

 例年、同じ季節に同じ事を考える、てなことを続けていると少しは利口になります。最近、インフルエンザワクチンには有効率という概念があることを知りました。

 統計的なものなので、おそらくシーズンが終わってから出てくる数字なのでしょうが、40%とか70%とか、百分率でわかりやすそうです。でも、実はこれがわかりづらいんです。

 普通、70%の有効率といえば、100人が予防接種を受ければ70人はインフルエンザにかからないと思うじゃないですか。でも、そうじゃないんです。予防接種非接種者の発病率を1とした時の接種者の発病率との差から算出するらしいです。さっぱりわからないです。簡単に考えると、有効率70%といえば、非接種でインフルエンザに罹ってしまった人の70%は接種していれば発病しなかったという考え方だそうです。

 まあ、何となく有効率という考え方はわかりました。高ければ高いほど効き目があるという点で理解しました。次は、例年のインフルエンザワクチンの有効率はどうだったのかということが気になります。でも、これもどこかが公表しているのかと思いきや、なかなか見つかりません。私の探し方がわるいのでしょうか。

 やっとこ見つけたのが日本臨床内科医会インフルエンザについて説明したPDFでした。これによると、去年のデータが無くて残念ですが、一昨年がA型の有効率25.8%で、B型が27.7%です。一般的に有効率は70%が相場らしいのでだいぶ低い数字です。通りでこの年は私もインフルエンザにかかってしまったわけです。そして、その前の年がA型の29.7%とB型流行なしというわけで、やはり有効率は低いです。その前2年は60%〜70%を維持できたことを考えるとここ何年かは少し寂しい結果のようです。

 ま、それもそのはずで、インフルエンザのワクチンは流行するだいぶ前から流行りそうなものを予想して作るので、型がずれてしまうと効かなくなってしまうのです。

 今年のワクチンはこれです。

2006-2007
・ A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)
・ A/広島/52/2005(H3N2)
・ B/マレーシア/2506/2004

 そして、一昨年と去年のワクチンはこれです。

2004-2005
・ A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)
・ A/ワイオミング/3/2003 (H3N2)
・ B/上海/361/2002

2005-2006
・ A/ニューカレドニア/20/99(H1N1)
・ A/ニューヨーク/55/2004(H3N2)
・ B/上海/ 361/2002

 ソ連A型はニューカレドニアで3年続投です。かなり手堅いのでしょう。問題はやっぱり香港A型でしょうか。なかなか狙いが定まりません。B型のワクチンも今年変えてきたということは、去年の教訓が生かされているのでしょうか。

 正直、ワクチンの中身を知っても素人にはなんのことだかわかりません。あとはこの予想が当たることを祈るだけです。ワクチンは毎年WHOの勧告に基づいて各国で決定されるそうです。どうせなら、何種類かの予想があってもおもしろそうです。毎年よく当たると評判のワクチンは値段が高くなって、当たらないと安くなる・・・まあ、素人だからこそ言える意見です。