最近、身近なもので新たな発見をしました。子どもの頃からよく接してきたのに、これまでまったく知りませんでした。
よく服にくっつくセンダングサについてです。名前は知らなくても、上の写真を見れば「ああ、あれね」と大概の人は納得してもらえるほど一般的な植物です。私自身、この草の名前を今回初めて知った次第です。
写真を見るとわかるように、ここには服にくっつく2種類のものが写っています。一つが棒状のもので、草むらなどを歩くと知らぬ間にセーターなどにくっついてきて非常に不快な思いをするやつです。そして、もう一つが花状のもので、子どもの頃にはよくこれを意図的に切り取って、投げ合って遊んだものです。どちらもとても懐かしいですし、そして、今でもよく接しています。
私と同じく、これを2つの別の植物と認識した人は私と同じ勘違いをしているかもしれません。実は、この2つは同じ植物だったのです。先日、とある公園で、この2つが同じ茎から延びていることに気がついたのでした。どうやら、花の中の部分が徐々に棒状の種子になり、さいごは開いて放射状になるようです。花の状態で切り取っていたのは子どもが遊びのために勝手にやっていたことで、植物にしてみれば想定外の切られ方だったようです。言われてみれば、黄色い部分が残っている若い花の場合、服へのくっつきが悪いことを子供たちは経験上知っています。
最初にも言いましたが、この草の名前は今回初めて知ったくらいです。普段普通に接していてよく知っているつもりでも、視点を変えて見てみるとまったく違った部分を知るよい例ではないかと思います。
だからどうしたと言われてしまうと何も言えないのですが、個人的にはこういう発見が好きなのです。
今更昭和的幻想へ逆戻りもできませんが、なんかとても懐かしく思へました。