東村山ふるさと歴史館を出た後、せっかくなので自転車を南西の方向に向けました。目的は正福寺の地蔵堂です。都内に唯一という国宝の建造物です。八国山緑地のところ(コメント欄)でも書きましたが、アド街でも堂々の第一位でした。恥ずかしながら、このランキングを見て、この地蔵堂の存在を知りました。
国宝というからにはさぞかし警備が厳重かと思いきや、のどかなものでした。塀や柵はありません。好きな時に国宝建造物のすぐそばまで近づけます。地蔵堂のすぐ周りには簡単な柵があって、一応赤外線で監視されているようでしたが、それとて嫌らしさがまったく感じられませんでした。火事などとても心配だと思いますが、地域ぐるみで監視しているといった感じでしょうか。私がこちらに向かう途中、同じくこの正福寺を目的地とする方がいらっしゃいました。途中のあちこちで近所の方に道を尋ねてらしたのですが、みんな丁寧に教えてくれていました。実は私もその説明を秘かに聞きながら来たのでした。
境内は地蔵堂のほか、山門近くに神社がありました。八坂神社の仮宮らしいです。また、奥には大きな本堂(だと思います)がありました。本堂からはお経が聞こえましたが、境内にはカメラを抱えた方が一人だけ。「公開される日でないと中のお地蔵様は見られないんだよね」と少し残念そうでした。なんか、ガラーンとしていて、国宝とは言っても仰々しさが感じられないところにとても好感を覚えました。
いやあ、恥ずかしながら国宝といってもどのあたりがどのくらい国宝なのかはよくわかりません。どちらかというと、山門近くにあった井戸の方に目を奪われたりもしました。さすがに出るかどうかは確認しませんでした。でも、この辺、水は豊富なんだと思います。
正福寺のすぐ近くには弁天池公園という公園がありました。東京都の代表的な湧水によると、ここも湧水だそうです。池の中を橋を渡ってお宮まで行きます。なかなかワクワクするお参りスタイルでした。