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旅館西郊

 仕事で忙しい日々を送っていると休日の気分転換が非常に大切です。そんな大切な日まで出勤しなくてはならなくなると、息抜きができなくなる分、疲労度は倍増です。残念なことに最近そんな状態になってしまっているので、職場の近くで15分ほどのプチ散歩をしました。

 目的地は、以前見に行ってみようと思い達成できなかった荻外荘(てきがいそう)です。近衛文麿の私邸だった場所です。当然、いろいろと歴史的な場所でもあります。具体的な場所を探していたら「杉並情報」さんの「8.荻外荘」というページがヒットしました。こちらのページを見ていたらすぐ近くに旅館西郊や太田黒公園というものがあるということなので、そちらも散歩のコースに組み込みました。

 まずは旅館西郊です。「りょかんせいこう」と読むそうです。昭和6年に建てられた洋館だそうです。まるで昔にタイムスリップしたようです。右から左に「西郊ロッヂング」と書かれているところが光っています。こんな外見を拝見すると一度宿泊してみたくもなります。

太田黒公園入口

 道なりに少し歩くと太田黒公園があります。音楽評論家であった太田黒元雄氏の屋敷跡が寄付によって公園となっているようです。見るからに大人の公園です。現に小学生だけでは入ることすら許されていません。

太田黒公園内の並木道

 門をくぐると長い並木道です。実際に家として使われていた時は、ここが門から玄関までの道だったんでしょうか。風情があります。

太田黒公園

 小雪の舞う中、園内をさらっと歩いただけですが、氏の仕事場なども残されているようです。でも、恥ずかしながら太田黒氏を存じ上げません。

 ここからさらに少し歩くと最終目的地である荻外荘です。都内の住宅地なのでごみごみしているかと思いきやとんでもありません。このあたりの住宅街は1軒1軒のお宅が大きいです。そして、それだけでなく周辺の道路も広いです。後から作られた郊外の住宅地なんかよりも道は広いです。

荻外荘横の電信柱

 荻外荘はすぐにわかりました。大きな敷地を高い塀で囲まれていました。敷地内から大きく飛び出た赤松の木が長い歴史を感じさせます。現在は私有地ということで写真撮影は控えましたが、横の道の電信柱だけ撮影してきました。電信柱の名前にきちんと「荻外荘」と書かれています。この電信柱が無くならない限り「荻外荘」の名前は残るんでしょうね・・・。