所沢市にもある意味所沢らしくない場所がいろいろあります。今回ご紹介する比良の丘もその一つじゃないかと思います。仲間内ではブドウ峠と呼んでいる方が多いです。周りにぶどう園がたくさんあるからでしょう。
標高があって木々が周りに無いので見晴らしがとても良い場所です。場所は早稲田大学のキャンパスの近くです。ネットで検索したところ、ハイジの丘と呼ぶグループもあるようです。なるほど、アルプスの少女ハイジに出てくる丘にも似ています。クララが歩けるようになるシーンが頭に浮かびます。
この丘のすぐ近くには金仙寺というお寺があります。樹齢120年のしだれ桜が有名なようですが、大きな百日紅の木もありました。季節になるとすばらしそうです。
そして、このお寺の裏には左卜全さんのお墓があります。裏に回って上の写真の看板に沿って進めばすぐです。本名を三ヶ島一郎といい、元々このあたりの出身です。ある一定以上の年齢の方ならば、彼が歌った「老人と子供のポルカ」の「ズビズバ〜」のイメージが強いのでしょうが、私の場合、私が物心つく頃に亡くなられてしまっているので、大きくなってから見た黒澤明監督映画での演技のイメージが強いです。
お墓の入り口には彼が生前住んでいた世田谷のご自宅の門が移築されていました。表札には「左卜全」と「三ヶ島」の二つが掲げられています。中に入ると略歴が刻まれた石碑もありました。代表出演作として「白痴」「生きる」「七人の侍」「どん底」とありました。一応、お墓の写真の掲載は遠慮させていただきましたが、いろいろあって名家を思わせる作りでした。ちなみに、歌人三ヶ島葭子は異母姉にあたります(といっても良く存じ上げないのですが・・・)。彼女は所沢市内の実蔵院に眠っています。
帰宅してから改めて「生きる」を見ました。最後のお葬式のシーンでの左卜全さんの演技に改めて彼でなければできない演技を見させていただきました。
いろいろ見させていただいていますが、近隣にも思わず行きたくなるようなところがいっぱいですね。この比良の丘もそうです。
あけぼの子どもの森公園も行ったことがありますが、桜山展望台まで行けるとは思っても見なかったですよ。いろいろ参考にさせていただいて、自分でも歩いてみようかと思っています。
ちなみに、我が家の後と横の家は、エバープレイスガーデン武蔵藤沢ができる前のNTT社宅から越してきた人です。社宅の取り壊し前に引っ越してきました。