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檜原都民の森入口

 奥多摩にある三頭山(みとうさん)を登って来ました。

 山登りに熱心だった高校生のころは、三頭山といえば電車とバスを乗り継いで行かねば登り口にさえもたどり着けない、とてもアクセスの悪い山のいうイメージが強かったのですが・・・。今は違います。車の運転さえできれば奥多摩周遊道路沿いにある東京都檜原都民の森まで車で行けます。そして、そこから歩いて1時間ちょっとで登れる山になってしまいました。

 有料だった奥多摩周遊道路も無料になったので金銭的な壁もなくなりました。昔料金所だったところを素通りできるのは不思議な感覚です。

 都民の森は平成2年にできた施設です。駐車場にあった石碑には鈴木俊一都知事の名前が刻まれていました。ちなみに私のカーナビに「都民の森」を入力したところ、かなり近くの別の施設が出てきました。注意が必要かもしれません。

鞘口峠からの道

 都民の森の駐車場からはまず鞘口峠(さいぐちとうげ)を目指しました。途中、森林館と呼ばれる公園の中心施設などもあり、ここら辺までは公園としても整備されています。でも、ここからは少し山道らしくなります。上の写真は鞘口峠から三頭山へ向かう道です。

登山道の眼下には奥多摩湖

 途中、三頭山に向かうには二つルートが出てきました。1つが「登山道」で、もう1つが「ブナの路」です。どうも尾根の北側を通るのが登山道で南側を通るのがブナの路のようです。登山道を通ったため、眼下には所々、奥多摩湖が見えました。

安全な「ブナの路」

 それでも途中で登山道とブナの路は一度合流します。合流後、少し歩いてまた分岐するのですが、その分岐地点には親切にも登山道は「キケン」の看板が立てられていました。なので、今度はブナの路を選択です。上が安全なほうのブナの路です。

見晴らし小屋

 しばらく行くと、見晴らし小屋が見えてきました。下から見ると、ゲゲゲの鬼太郎が出てきそうな小屋です。

見晴らし小屋(1397m)からの眺望

 見晴らし小屋からの展望です。既に標高は1397mありますのでなかなか良い眺めです。最初、もう三頭山の頂上かと勘違いしてしまいましたが、目指す頂上はもう少し先です。

木をつついていた鳥

 歩いていると頭の上のほうで「カンカン」と音がします。何だろうとその方向を見ると鳥が木をつついていました。なんという鳥かわかりませんが、よくテレビで見るキツツキのような感じで木をつついていました。

三頭山東峰(1527.5m)からの眺望

 こちらが三頭山東峰にある展望台とそこからの眺めです。さきほどの見晴らし小屋とさほど変わりませんが、標高は1527.5mあるそうなので、さきほどよりはさらに100mくらい高い場所のようです。実際の三頭山の頂上(中峰というのでしょうか)はすぐお隣です。

三頭山頂上付近で出会った一人散歩の犬

 東峰から下っている最中に道の反対方向から熊よけの鈴の音が聞こえてきました。そういえば、武甲山に行った時もみな登山者は鈴をつけていて今度は自分もつけていこうかと考えていたのを忘れていました。ところが、この鈴の音の近づき方が尋常ではありません。人間が走ってもあんなに早く音が近づいてくるとは思えません。一瞬、聞いてはいけない音を聞いてしまったかと思い走って逃げようかと思いましたが、なんとそこに現れたのは鈴を付けた犬でした。鈴がついているので野犬ではないようですが、私の周りを行ったり来たりしています。私は犬なれしているので特に恐怖心を感じませんでしたが、犬嫌いな人には迷惑な状況でしょう。実際、リードを話して散歩させることやフンの始末をしないことの苦情が多いようで、注意喚起する看板が所々に立てられていました。アクセスがしやすくなった弊害でしょうか。

 都民の森とはいうものの、もうこの辺に来ると「都民の山」というのが正解です。本当の山です。実際、三頭山は山梨県との県境でもあります。軽率な山歩きはやめましょう。実際、少し前までの都民の森のページには「登山道が凍結しているのでアイゼンが必要」とありました。アイゼンが不要になったという案内が出たので来て見た次第です。

 三頭山からは三頭大滝へ向かいましたが、こちらは公園感覚で行ける場所にあります。そちらについてはまた日を改めます。