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鈍感力

 「鈍感力」、まずこのネーミングに興味が引きます。一般的はマイナスであると思われている鈍感をプラスとして扱おうとしています。最近は、ネットで本を買う人が多くなったせいか、気を引くネーミングの本が増えましたね。

 そして、著者が「失楽園」や「愛の流刑地」の著者である渡辺淳一氏であるといえば読んでみたくなるのが普通です。

 文章の内容はいたって簡単で、ぶっとおしでもすぐに読み終えてしまうものです。内容は予想通りでした。身体も精神も鈍感であることが重要性であることが、たんたんと綴られていました。

 そして、鈍感であることがとても良いことはよくわかりました。

 でも、これはある意味、性格が大きく影響する部分ですよね。肝心な一番知りたかった鈍感になるにはどうしたらよいのかについては触れられていませんでした。

 結局のところ、鈍感である人は自分に備わった鈍感力を特に意識することなくその鈍感力を使いこなし、鈍感でない人は鈍感である人をうらやましく思いながら過ごすしかないのかなあ・・・なんて考えています。