所沢には井筒屋町造商店と呼ばれる場所があります。所沢商工会議所が埼玉県と所沢市の補助を受けて、古い建物を借り上げて市民の交流の場を作っているものです。一度だけ中に入ったことがありましたが、あまり記憶に残っていません(お祭りの時だったかな・・・)。
現在、ここで「飛行機時代の幕開け〜所沢の空を飛んだヒコーキ展〜」というものが開催されています。こちらの井筒屋さんにボランティアで参加されているHigeziiさんからコメントをいただき知った次第です。4/20からですが、5/2までですので駆け込みで拝見してきました。
本当はもっと早く行きたかったんですけどね・・・。今晩これを見た方は5/2に見に行くことができますので、ぜひどうぞ。
1枚目の写真は実際に所沢飛行場で技師をしていた方が作成された模型です。それなりにお年を召された方が作ってますが、その精巧さには驚かされます。2枚目の写真ですが、もちろん模型だけでなく貴重な写真や資料の数々が展示されています。
その昔、武蔵野鉄道(現西武池袋線)の所沢駅と秋津駅の間に松井村駅(その後、「所沢飛行場駅」「東所沢駅」と名前を変えます)という駅があったことをご存知ですか? 川越鉄道(現西武新宿線)の所沢駅と航空公園駅の間には所沢飛行場前駅(その後「御幸町駅」に改名)があったことを知っていますか? 現在の市民医療センターは陸軍病院だったことを知ってますか? 所沢にも遊郭があったことを知ってますか? 加藤隼戦闘隊も所沢飛行場にいたことを知っていますか? これはほんの一部ですが、興味深い話が井筒屋さんで知ることができます。
Higeziiさんには私の知っている世代の所沢近辺の写真や、それよりも昔の写真を見せていただき非常に有意義な時間が過ごせました。途中、所沢飛行場当時のことをご存知の方も入ってこられ、改めて世代を超えた情報の伝承の必要性を感じました。きちんと記録として残すことは、所沢市にも頑張ってもらわないといけないなあと元所沢市民の清瀬市民は思うのでした。
帰路は、Higeziiさんのお話のなかで出てきた場所を2つほど歩いてきました。1つが福泉藤吉氏のお墓です。所沢出身の有名な棋士は羽生さんだけではないですよ。福泉藤吉氏や大矢東吉氏という方がいらっしゃいます。この福泉氏のお墓がねぎしの交差点近くの墓地にあるというので歩いてみて来ました。将棋版の上に墓石がある棋士らしいお墓です。お墓なので直接写真を載せることは控えておこうかと思いますが、写真のお堂のすぐ後ろあたりにありました。
そして、もう1つが陸軍技術航空学校跡地です。今の西武鉄道の所沢車輌工場の跡地にありました。今日はALSOKの車が2台も止まっていて厳重に警備されていました。これから何になるのかわかりませんが、この写真に写る壁そのものがかなり古そうです。当時は、「南倉庫」と呼ばれていたそうです。
この壁沿いに1つだけ「陸軍省」の名前が確認できる石標があると教えていただいたので、歩いて探してきました。はたして、すぐに見つかりました。「陸」の字ははっきりと読めますが、その下は既に地面に埋まってしまっています。女子高生が不審そうに自転車で通り過ぎる中、地面にしゃがみこんで写真を撮影してきました。
時間があれば、こういった昔の名残を捜し歩くのも楽しそうです。
実は昨日武蔵村山からGoodWillドームを抜けて航空公園へ行く際に、横を通りました!ちょうどお店の前で渋滞で車が停まったので何気なく横を見たら、興味をそそる佇まい。。連休後半に覗いてみようと思ったですが!残念です。。行きたかったです〜。。