靖国神社です。誰もが知っていると思います。
戊辰戦争後、戦いで亡くなった方たちのために明治天皇が作られた「招魂社」が始まりです。その後、数々の戦争で亡くなられた方々が神さまとして祀られています。その中には坂本竜馬などもいます。
この場で靖国神社の是非を語るのはやめておこうと思います。奥が深すぎるだけでなく、私の稚拙な文章だと真意が伝わらない可能性があるからです。
何かと話題の多い遊就館です。
こちらが遊就館の入口になります。戦争で散華された英霊たちが祀られている場所であって、その神さまたちを詳しく知ろうという目的で建てられたものです。だから、必然的に軍事博物館になります。また、神さまの事を悪く言うわけはありませんから、一部の人たちには思想が偏っていると言われています。
館内の写真撮影は禁止されているため、写真はこれだけです。1階には売店もあり、このフロアだけは入場料を払わなくても入ることができます。このフロアには零式環状戦闘機(いわゆるゼロ戦)や、泰緬鉄道の開通式にも出たというC56 31号機関車が展示されていました。
まず最初に50分間のドキュメンタリ映画「私たちは忘れない! −感謝と祈りと誇りを−」を拝見しました。いきなりX-JapanのForever LoveがBGMで流れ初め、完全に不意打ちを食らいました。やはり祀られている神さまを神さまとするにはこのくらいの主張をしなければいけないでしょう。靖国神社の遊就館としては当然の内容です。
その後も戦争の歴史や各種遺品等がかなりの量、展示されています。祀られている神さまの生前の顔写真がたくさん並べられている部屋は圧巻でした。
否が応でも、今の日本は彼らの犠牲の上に成り立っている事を痛感させられます。
靖国神社を政教分離の点やA級戦犯合祀の問題(そもそも東京裁判の妥当性もありますが)から語りだすといつも出てくるのが、この千鳥ヶ淵戦没者墓苑です。もともと引き取り手の見つからなかった遺骨を埋葬する「無名戦士の墓」です。靖国神社からは歩いてすぐの所にあります。
「靖国で会おう」と言いながら戦死された方々を思うと、簡単にこちらを靖国神社の代替とすることは許されないような気がしますが、どんなものでしょうか・・・。
千鳥ヶ淵戦没者墓苑の前の道はタクシーを初めとする営業車の休憩場所になっていました。右が墓苑、左が千鳥ヶ淵です。
千鳥ヶ淵交差点近くから撮影した千鳥ヶ淵と首都高都心環状線です。水と緑がいっぱいあって、とても気持ちの良い場所でした。
私は仕事の関係でたまにこの界隈を歩く機会があります。坂と緑と水辺が有り、建物が有り、人がいる。皇居周辺はどこも景観が素晴らしいですが、この界隈の景観も靖国神社の静寂さや皇居の緑が独特の雰囲気を造りだしていて素敵な場所だと思います。
こういった素晴らしい景観を生かして東京は世界一環境にやさしい都市を目指して欲しいものです。