防衛省の市ヶ谷台ツアーに参加した時に聞いた話に、都心で一番高いのは新宿の箱根山というのがありました。あれからそれが気になって仕方ないので見てまいりました。
新宿区の戸山公園という公園内にあることをネットで調べ、いざ新宿へ。新宿から歩くと少し距離はあるようです。明治通りを池袋方面に進めば良さそうでしたのでそれに従いましたが、途中でわからなくなり、ケータイで地図を確認しました。そしたら、何と、明治通りの両脇に戸山公園があるじゃないですか。さあ、どっちへ行ってみよう。こういう時は風のふくまま気のむくまま。適当に行った方の戸山公園で正解でした。
帰ってから改めて調べたら、戸山公園といっても、明治通りを挟んで大久保地区と箱根山地区に分かれているそうです。私が行ったのは箱根山地区ということになります。上の写真だと平に見えますが、結構起伏に富んだ公園でした。
しばらく進むと「箱根山」こっちの案内板が出てきました。少し山道っぽくなっています。これが登山道かと思ったのですが、ちょっと違いました。
先ほどの道を登ると山の形が見られる場所に出るのでした。何となく、荒幡の富士にも似ていますね。登り道は何本かありました。でも、そのうちの1本はホームレスの方に占拠されていて通れませんでした。
元々、ここは尾張藩の下屋敷だったそうです。戸山荘と呼ばれ、その総面積は約13万6千余坪。長い期間をかけて整備され、廻遊式築山泉水庭であると、案内板には説明されていました。つまり箱根山は人造物なんですね。明治に入ると陸軍戸山学校用地となりました。その頃からこの築山(玉円峰)を箱根山とよぶようになったそうです。
頂上はこんな感じです。狭いですが、荒幡の富士よりは広いですね。真ん中にベンチがありましたが、こちらも昼寝中の方に占拠されていました。都心で一番標高が高い所に寝そべる感覚は最高でしょうね。
すぐお隣には日本基督教団の戸山教会がありました。ふさわしい場所にはふさわしい建物が建つものです。
戸山公園の周りは団地でした。実際のところ、箱根山よりも高い建物がありそうです。
住宅地のせいか、公園内では子供たちをたくさん見ました。草笛を作っている子供もいました。郊外の子供たちよりも都心の子供たちの方が元気よく外で遊んでいるように見えました。
御茶ノ水の切り通しの深さを見ると、本来一続きだった駿河台から駒込方向の土地の高さ(その地底の水脈が茶の湯に相応しい水を提供したのかもしれませんね)を実感しますが、それより高いとはやや驚きですね。