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頭文字[イニシャル]D THE MOVIE スタンダード・エディション

 最近、テレビはほとんど見ていないのですが、たまに時間のある時にケーブルテレビなどでやっている映画をみることがあります。ここ2ヶ月くらいで見た映画3本について簡単にコメントしておこうと思います。たまにはこういうのも良いでしょう

 見たい映画ではなく、完全にタイミング的に見られた映画であることが、この3つのジャンルからもおわかりいただけるかと思います。

 まずは「頭文字D」です。私の友人にもAE86乗りが二人ほどいましたので、テーマ的に嫌いではありません。いわゆる走り屋と呼ばれる人たちを扱った話です。

 元々、原作の漫画があります。原作を知っている人にはかなり不評のようですが、原作を知らない私は思いのほか楽しんでしまいました。バトルシーンは見ていて熱くなれました。

 日本が舞台なのにみんなが中国語を話しているのはちょっと不思議な感覚です。でも、見ているうちに慣れました。

 そんなことはないだろうと思われるシーンや、日本からマドンナ役として出演している鈴木杏さんとの関係が中途半端に終わってしまったりと、つっこみどころも多いですが、原作を知らなければ概ね楽しめる映画ではないかと思います。


CHECKERS in TAN TAN たぬき

次が「CHECKERS in TAN TAN たぬき」です。

 ご存知、チェッカーズの人気絶頂期の映画です。いやいや、もうチェッカーズを知らない世代が出てきてるのでホント困っちゃうのですが、映画の中のチェッカーズメンバーは若いです。

 藤井フミヤさんを知っているのにチェッカーズを知らない人は、私の世代で言えば寺尾聰さんを知っているけどサベージを知らないとか、沢田研二さんを知っているのにタイガースを知らないとか・・・そんな感じでしょうか。

 まあ、そんな話はどうでもよくて、この映画では、チェッカーズが映画の中でもチェッカーズで、実はたぬきが人間に化けて音楽をやっているという物語です。

 正直言ってストーリーが良いわけでもなく、演技が良いわけでもないのですが、流れてくる曲がなつかしくて、歌えてしまう自分がいて、ついつい見続けてしまった映画でした。私と同じ世代ならば同じ思いをする映画でしょう。


ブレイブ

 そして、最後が「ブレイブ」です。最近、海賊で有名なジョニー・デップが監督・脚本・主演をしています。

 舞台はもうじき立ち退きを迫られているネイティブ・アメリカンの居住地。ジョニー・デップ演じる主演の男はこれまでも問題を起こしている前科者ですが、妻と子供がいます。なかなか良い仕事にもめぐり合えません。そんな彼に、自分の命と引き換えに大金を出すという仕事(?)の話があります。

 彼は家族と、周りの人間のためにこの仕事を承諾します。残された日は7日間。この7日間を彼がどう生きるか、葛藤や苦悩、それが描かれた映画です。

 実際にはまずありえないような設定なのでしょうが、常に「自分だったらどうするだろう」と考えながら見ていました。つまらなかったら途中でやめようと思っていたのですが、ついつい最後まで引っ張られました。

 大きな盛り上がりはないものの、その分、いろいろと考えさせられる映画でした。