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運命の夜明け―真珠湾攻撃全真相 (文春文庫)

 今年もまもなく12月8日がやってきます。日本軍による真珠湾攻撃の日です。真珠湾のArizona Memorialに行ったことはありましたが、時間軸に沿って真珠湾攻撃を勉強したことはありませんでしたので、この本を読んでみました。

 ページ数にして500ページもあるよう、細かな描写がすごいです。軍艦の種類や、その他当時の知識がもう少しあればより詳細に楽しめたかと少し残念に思っています。でも、ポイントポイントでも読み応え十分でした。

 あまり具体的な話に触れるとボロが出そうなので避けておきますが、真珠湾攻撃も一つのプロジェクトと捉えるとおもしろい見方ができるかなあと思いました。結構、ミスの多いプロジェクトだったと思います。一歩間違えれば致命的なミスもありました。でも、最終的には運を味方にして完了にたどりつけたプロジェクトです。小さなミスは勢いでリカバリできるような、運をも巻き込んだプロジェクトが個人的な理想です。

 以前、「真珠湾の不時着機 二人だけの戦争」で読んだニイハウ島に不時着した日本軍兵士の話が最終章に挿話としてありました。この話は何度読んでも考えさせられます。