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 昨年末に見てまいりました、映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日

 前作では不覚にも涙が止まらず帰るのに苦労したので、今回は23時過ぎ終了のレイトショーを選択です。以降、映画の内容に踏み込んだ記述がありますので、これから見ようとしている方はここでストップしてくださいね。

 冒頭いきなりFSXオンパレードで一瞬引いてしまいましたが、夢の中のシーンで良かったです。 あれがずっと続くんじゃ別映画ですから・・・。

 その後はしばし前作同様、昭和30年代の風景に入り込んでいきました。前作を見ていると「あ、あれだ」と楽しめる部分も結構ありました。例えば、ピエール瀧さん演じる氷屋さん。前作では冷蔵庫の普及で氷が売れなくなっていく悲しさを演じていましたが、今回は楽しそうにアイスキャンディーを売っていました。また、三浦友和さん演じる悪魔こと宅間先生は、前作でたぬきに化かされて、亡くなった奥さんと娘さんに会う事ができましたが、今回はもう一度化かしてもらおうとたぬき探しに一生懸命になっていました。

 今回は前回にも増して、金はあるけど心の無い人が悪で、金は無いけど希望に燃えている人が善という構図が徹底されていました。淳之介を連れて行こうとする社長や、鈴木オートの家に一時的に寝泊りすることになった金持ちだった美加ちゃんが「悪」です。美加ちゃんはお父さんの事業が失敗して天国から地獄の状態という設定なのですが、暖かい皆に護られて徐々に変わっていきます。そして、最後は華麗に「善」へと変貌します。

 前作では昭和30年代の輝かしい未来が強調されていましたが、今回は過去にも目を向けていました。昭和30年代だとまだ戦争の影が残っていたのですね。堤真一さん演じる則文しかり、薬師丸ひろ子さん演じるトモエしかり。二人とも戦争の犠牲者でありながら、未来に向けて頑張っていました。

 前作の出来が良いだけに今回は見る人の期待が高いと思います。そのため、前作を乗り越えるのはきっと大変なことでしょう。確かに前作ほどの驚きには欠ける気がします。でも、吉岡秀隆さん演じる竜之介と小雪さん演じるヒロミと淳之介の3人のお話については無事ハッピーエンドで気持ちよく見終えることができました。成熟してきたので、寅さんのようにシリーズ化されても良いですね。