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「ALWAYS 続・三丁目の夕日」に続いて、昨年末(大晦日)は「アイ・アム・レジェンド」を見てまいりました。実は昨年末まで有効のチケットが2枚ほどありまして、何となく駆け込みの予算消化のような形で2本の映画を見たのでした。
今でも自宅で時々オリジナルの「椿三十郎」を見ている私ももうすぐ四十郎・・・。そんな話はどうでも良くて、本当は「椿三十郎」が見たかったのです。でも、時間が合わずに「アイ・アム・レジェンド」になりました。
それほど期待していなかったにもかかわらず楽しめちゃいました。冷静に考えればかなりおかしなストーリーはあるものの、完全に映画の中に入り込んでしまっていました。映画を見終わった直後は大晦日であることをすっかり忘れていました。
これ以降、映画の中身の話に入りますので、読みたくない方はここでストップしてください。
あらすじはこんな感じです。人類が作り出した特効薬は何にでも効くすばらしい薬のはずでしたが、それによって人類を滅亡へと導く恐ろしいウィルスを生み出してしまったようです。このウィルスに感染すると狂犬病のような症状を経て人間が凶暴化します。怖いことに空気感染もします。このウィルスの発生地はニューヨーク市。映画では「グラウンドゼロ」と表現されていました。ウィル・スミス演じる中佐は科学者でこのウィルスと闘っていましたが、不思議なことに彼にはこの恐ろしいウィルスに対する免疫がありました。だから、ニューヨーク市に誰もいなくなっても彼だけ一人は残って闘い続けたのでした。ウィルスに感染した人間はゾンビのような姿になりますが、弱点は日光。紫外線に極度に弱いため、昼間は活動できません。だから、昼間はどこへ出かけても安全。危険なのは暗い場所と夜なのです。中佐は、夜間どこにいるか知られてしまうと「ゾンビ」に襲われてしまうため、気を使って夜への身支度が欠かせません。相棒は愛犬のサムだけ。でもそのサムもある日、やられてしまいます。自暴自棄になった中佐でしたが、彼の危険を助けたのは見知らぬ母子。彼らも中佐同様、免疫をもった特異な体質だったようです。この母子によると、バーモント州に生存者の村があると言います。この母子は中佐にいっしょにバーモントへ行こうと誘いますが、中佐は断ります。そして、最後は夜間にゾンビたちに襲撃されます。と同時におそろしいウィルスに効く血清の作成に成功します。中佐はその血清を母子に託し、文字通り「レジェンド(伝説)」になるのでした・・・。
「地球最後の男」というオリジナルの映画もあるようで、それから2度目のリメイクなのだそうです。
映画の内容ですが、まず見入ってしまうのが雑草がぼうぼうと生えて野生動物がうろつくニューヨーク市の風景です。これはこの地を良く知っている人だともっと楽しめるのだと思います。イントレピッドの上のステルス戦闘機でしょうか、その上からゴルフの打ちっぱなしをするシーンは滑稽ながら寂しさが伴います。
突然の音には何度かびくっとさせられました。スクリーンを見ていて「あ、このあたりで何か出てくるな」という時には目を閉じてしまえばびくつくことは無いのですが、音は防ぎようがありません。映画を見ながら涙しているのを見られるのも恥ずかしいですが、音に対して肩をびくつかせている姿を見られるのも恥かしいなあ・・・。
音といえば、ボブ・マーリーの音楽が効果的に使われているのにはうれしかったです。私、ボブ・マーリーを中心にラスタファリアニズムについて卒論を書いて大学を卒業しているので・・・。彼の曲"Three Little Birds"から「'Cause every little thing gonna be alright」中佐の心を慰めてくれるフレーズです。でも、途中から行動を共にした母子の母親は、なんとボブ・マーリーを知りませんでした。「ダミアン?」なんて中佐に聞いてました。ダミアンを知っているならボブ・マーリーを知っているんじゃないかなと思うのですが、どうなんでしょう。このあたりは30歳前後のアメリカ人の確認したいあたりです。
冒頭出てくるマスタングもかっこいいなぁ。こういうアメ車なら乗ってみたいものです(そんな財力ありませんが)。
とまあ、映画の内容とは少しずれたところばかりをあげてしまいましたが、最初から最後まで映画の世界に引き込まれたまま時間が過ぎました。見終わった後に考えさせられたりもしないので、純粋に楽しめる映画かと思います。