久しぶりに船の科学館に行きました。今でこそお台場として有名な場所ですが、私が子供の頃は、13号埋立地などという言葉がピンと来るような何もないところでした。
2回くらいに分けて、私なりに面白かった見所をご紹介したいと思います。純粋に船舶関係の展示を楽しむ方にはちょっと怒られそうな内容ですが、ちょっと視点がズレてるのが、ある意味私の売りなのでお許しください。
まずはこちら、入口前にあった笹川良一氏の像です。孝子の像と言います。「たかこの像」ではありません。「こうしの像」です。笹川氏が母親を背負いながら785段の石段を登って御宮参りした逸話に基づくようです。
私の世代といえば「一日一善」とか、「世界は一家、人類は皆兄弟」の標語とともに流れる日本船舶振興会のCMに出て来る笹川氏が懐かしいです。
戦後、笹川氏が志願して戦犯となって、巣鴨プリズンに収容された話は有名です。東条英樹元首相などが国体に影響のあるような供述をしないよう、自ら乗り込んでいったということです。昔は豪快な人がいたものです。そして、その裏にはこの像にある母親の影響も大きかったと聞きます
日本船舶振興会の英語名が「SASAGAWA FOUNDATION」であったりと、問題になったりもしました。今の時代じゃ考えられません。ある意味、昭和の大物の一人だったということでしょう。
ということで、のっけから頭の中を懐かしいCMが流れながらの入館となったのですが、さらに懐かしいものを2階の大井コンテナふ頭のコーナーで見つけてしまいました。コメットさんです。というか大場久美子さんです。画面の中でインタビューアーとして活躍していました。まだお若いコメットさん時代の映像です。多分、30年前くらいに撮られたものがそのまま使われているのではないかと思います・・・。
昭和を満喫して建物の反対側に出てみたところ、なんとこちらにも孝子の像がありました・・・。同じ敷地内に2つなくてもいいように思いますが・・・。
続きは展望塔についてと、初めて見る羊蹄丸について少しお話しようと思います。