先日、朝霞市の城山公園にて湧水らしきものを見て、朝霞市博物館で朝霞には湧水が多いことを学習しました。
今回、その検証として東円寺の湧水を見てまいりました。所沢の弘法の三つ井戸同様、弘法大師が杖で場所を指し示してくれた言い伝えがある湧水地です。
このあたりにあるお寺です。交差点の名前にもなっています。真言宗智山派のお寺で、歴史は古いようです。
朝霞市博物館は黒目川が流れる低地にあるのですが、東円寺はそこから坂を登った高台にありました。高台に湧水とは不思議なものだと思いましたが、湧水地である「不動の滝」は、やっぱり坂を下りた場所にあるのでした。写真のような坂を歩きます。
ちょうど朝霞市博物館から登って来た分ほど下りた所に不動尊を奉ったお堂と不動の滝がありました。ご覧の通り小さな滝ですが、こんこんと水が流れ落ちています。
湧水地は滝のすぐ上の場所ですが、立ち入り禁止です。柵越しに見る水は綺麗に澄んでいました。
湧水地の上は傾斜になっていて、斜面には何とか童子らの石仏が所狭しと並べれています。これを見てもこの地の湧水は霊験あらたかなお水に感じます。
滝壷から流れ出た水はすぐ近くに池を作っていました。そして、ここまで来てふと写真の右手方向を見ると、見覚えのある建物に気付きました。朝霞市博物館です。施錠された門があるため行き来はできませんが、実は道を挟んで隣り合わせだったのです。
よく見ると、この滝の湧水地だけでなく、周辺には水がしみでたような場所がありました。水道も井戸も無かった時代はやはりこういう場所が一等地だったのでしょう。
ミニアチュアのような石仏は、自分の田舎に無い文化だったので、ちょっと妙な感じがしましたが、あとで、高野台の長明寺に同様の小さい石仏があるのを見て、関東にはよくある石仏文化だと知った次第でした。