先日、羽村市動物公園に出かけた際に個人的には興味をひく場所が目に入りました。写真の場所です。
一見何の変哲もない手洗い場です。動物に触った後には手を洗いましょうということです。
私はそこに置かれた花王ビオレと、ビオレの広告をイメージさせる看板が気になりました。
というのも先日マザー牧場でこれと同じものを見ているからです。
つまり、花王があちこちにビオレを無償提供して広告効果を狙っていることは容易に想像がつきます。
調べてみたらこちらのページにあるように、上野動物園にも同じものがあるようです。
さらには幼稚園などを通してビオレのサンプル提供なども行っているようです。
考えてみるとこれはとても頭の良い、効果も高い広告ではないかと思います。子供の場合、効能や成分などには興味がありません。自分の身近にあるものに購買意欲を感じるようです。
思えばビオレが出てきたころの広告が懐かしいです。まだ液体石鹸などが一般的ではない時代ですので広告の内容も成分が主体だったように思います。確かMAPとかいうもので、最初は「エムエーピー」と呼んでいたものが、ある時から「マップ」と呼ばれるようになった記憶があります。
このように市場の成熟状況に応じて売り方を変えないといけないことがビオレを見ているとよくわかります。
現在ビオレが行っている無償提供の戦略は、液体石鹸の古株が地位固めを行っているように感じます。
子供の頃には良く水道の蛇口のところに赤い網に入った石鹸がぶら下がっていました。もちろん固形。トイレには緑の液体石鹸備え付けられていますが、ビオレ(しかも広告看板付き)は聞いたことはありません。