もうすぐ年末、障子の張り替えを行いました。いつもは昔ながらのノリを使っての張り替えですが(「障子紙の張替え」参照)、アイロン貼りが扱い易いという噂を小耳に挟んだため、初挑戦してみました。最近では両面テープで貼るものまであるようです。
障子紙の片面が熱で溶けるノリになっているようで、かなりザラザラします。最初はそんなノリで紙と木が着くのか半信半疑でしたが、これは心配無用でした。ちょっとアイロンを当てるだけでかなりの粘着力でした。
貼る際には、まず四隅を仮り止めします。次に真ん中部分を貼り付けます。そして、中心から周囲に向かって仕上げてきます。障子のさんに沿ってアイロンを滑らせて行く姿は結構間抜けです。
普通のノリと違って手がべとついたりしないのは確かに便利です。ただ、アイロン貼りにはアイロン貼りの技術も必要です。例えば、ノリであればノリを塗った所しかくっつきませんが、アイロンの場合、当てた所は全部くっついてしまいます。だから、貼った後に余計な部分を切り取るような所はアイロンの先端をうまく使って貼り付けていかないといけません。そうしないと、余分な紙の部分まで貼りついてしまいます。
とはいえ、枚数を重ねるたびにコツを覚え少しずつ上手く貼れるようになっていきました。いつもそうなんですが、貼り終わる頃にはだいぶ熟練します。その技術を身につけてからの本番であれば一番なんですが、貼る練習だけで終わってしまった感じです。次回貼る頃にはまた熟練度は初心者に戻ってしまっているのが残念です・・・。
今年は障子の張替えも業者さんに頼んでしまった無精者です。ただ、出来栄えはさすがにプロ、やはり餅は餅屋ですね。
タイトルと写真を見たときには、アイロンで貼れる障子って簡単そうでいいかも!!と思いましたが、やはり慣れが必要ということでしょうか。
先日、ちょっとへっ〜。と思ったのがプラスチック障子です。なんでも水拭きできるそうです。