タスポ不要なタバコ自動販売機

 これまでも時々見かけ、気にはなっていたのがタスポの要らないタバコの自動販売機です。最近は自動販売機は使用しないのですが、この日は少し実験ができそうだったので試してみました。

 フジタカという会社が作っている「顔認証成人識別たばこ自販機」と言うものだそうです。「大人は買える、子供は帰る」のコピーがにくいです。

 今、世間に並んでいるタバコの自動販売機の大半ははタスポが必要です。未成年者の喫煙を防止するためにタバコの自動販売機は無くして行きましょうというのが世界的な流れです。それに抵抗するために日本が作り出したのがタスポの仕組みです。

 タスポが成功か失敗かはともかく、未成年者にタバコが販売できなければ自動販売機でも問題はありません。そのため、タスポ以外にも運転免許証を確認する販売機などもあるようです。

 というのが長い前置きで、今回試した自動販売機は購入者の顔を判別し、成年が未成年かを判断する機械です。なかなか興味の沸く販売機だとは思いませんか。使い方は簡単で、自動販売機の一部に小さな丸い鏡があるので、そこに顔を写して認識開始のボタンを押すだけ。

 まずはアラフォーとかいう世代に属する私が実験。鏡を覗き込むと、機械はかなり悩んだ揚げ句(本当か?)購入OKの回答を出しました。次に一緒に連れてきた幼稚園児を抱き抱えて鏡を覗かせると、今度は瞬時に「販売できません」を返して来ました。

 判断に明らかに時間の違いがあった点が興味深いです。内部では色々はチェックをしているのでしょう。例えば顔全体に対する鼻の位置とか、耳と目の位置関係とか。ここからは完全な想像ですが、長い時間かけて販売OKと判断された顔よりも短い時間で販売OKと判断された顔のほうが一般的に若く見られているのではないかと・・・。もちろん、「販売できません」と判断された人のほうが若く見られるのはその通りです。

 ということで、この自動販売機を使うと若顔対決の遊びができるんじゃないかというのが、実験で得た私の結論です。最初、購入しないと顔判別は試せないのかと思い、タバコを購入しましたが、実は購入前でも実験可能なことが後でわかりました。タバコを吸わない方でもお暇な方はぜひお試しください。