飛鳥山公園の紅葉

 北とぴあの帰り道は王子駅周辺をフラフラと。このあたり、新しいものと古いものが不思議な化学反応で調和したような、いい雰囲気の場所です。王子駅の横でガード下をくぐるのは明治通りなのだそうですが、今回触れる飛鳥山公園にぶつかった明治通りは90度向きを変え飛鳥山沿いにクネクネした道になります。言われなければこれが明治通りとは思えない感じ。

飛鳥山モノレール

 JRの王子駅の横には都電荒川線。小さな都電が汽笛を鳴らして乗用車を蹴散らしながら明治通りに出て行く姿はさながら映画「三丁目の夕日」を見ているようです。そして、JR王子駅を挟んで反対側にはモノレール。えっ! 何でモノレールがあるんでしょう。と思ったらこれが飛鳥山に上るための飛鳥山モノレールというものでした。料金はなんと無料。北区は太っ腹です。もしかして税金の無駄遣いか? と思ったら平日なのに常に乗客がいっぱいいるようで・・・不思議な街です、王子というところは。

飛鳥山を走る人たち

 飛鳥山というぐらいだから山なんです、きっと。稜線沿いにある公園なので、モノレールで上に上ってしまえばあとはアップダウンはありません。年配の方が散歩する横を部活動の高校生たちが駆け抜けていってました。

 元々、暴れん坊将軍の八代徳川吉宗が開拓した場所だそうです。花見の季節は激混みのように思いますが、江戸時代から庶民の憩いの場であったらしいです。

飛鳥山公園の展望台からは新幹線

 山なので展望台があります。展望台からはすぐ横を走る新幹線を少しだけ上から目線で楽しむことができます。

 こうして展望台があるくらいだからやっぱり高さはそこそこあるのかなと思ってましたが、Wikipediaによると、東京都で一番低いとされている港区の愛宕山(ちゃんとした山。でも23区では一番高い山)よりも低いらしいです。書いてて自分でもいまいち比較方法が不明です。

飛鳥山公園の都電6080とD51

 公園なので、木々に覆われた稜線だけでなく、遊具があります。機関車のD51があります(なんでだろう?)。6080とかいうCPUのような名前をもらった都電まで展示されていました。なんでだろう? やっぱり都電荒川線が近いから? 遊具と展望台は近いので、近所の子供は遊具で遊んで飽きると新幹線を見に行き、新幹線に飽きると遊具に戻るという生活を送っているようです(私の勝手な思い込みですが)。

飛鳥山博物館

 これまた不思議なことに飛鳥山には博物館が3つ並んでいました(渋沢史料館、北区飛鳥山博物館、紙の博物館)。玉手箱も金の斧もそうですが、選択肢が2つまでならあまり悩みません。3つあると悩みます。よくわからないので真ん中の飛鳥山博物館に入ってみました。1つ見るのにどのくらい時間がかかるか聞いてみたら、早い人で20分、遅い人で2時間とのこと。1つ入ると300円で、3つ入る券だと720円で買えるそうで、都電の一日乗車券などを持っているとさらにお安くなるようで、こういうのは苦手です。3館の共通券だと購入してから3カ月有効という悩ましい仕組みまでありました。今回はあまり時間が無かったので「じゃ、また今度出直します」と言ったら、出てきたのが「平成21年12月15日〜平成22年3月26日まで明日山博物館一時休止のお知らせ」こういうのにも弱いんです。結局、飛鳥山博物館だけ見てきました。

 館内は写真撮影禁止なので写真は何もありませんが、その名の通り、飛鳥山とこの周辺について勉強させてもらいました。

 結論として、私の中では王子駅周辺は不思議な魅力がいっぱいということになっています。