久しぶりに映画を見ました。「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」です。

 サイパンを舞台に最後まで戦いぬいた男、大場栄大尉がモデルです。

 原作は「Oba, the Last Samurai: Saipan 1944-45」

 渡辺謙さんの映画が有名ですが、こちらもラストサムライ。

 サムライの価値観は外国ではなかなか理解してもらえないかもしれません。でも、こうして本にもなることを考えると、きちんと伝われば逆に深い信頼関係が築けるのではないかと思います。ただ、ラストと言われてしまうのは少し残念です。何らか過去から引き継がれたものが、我々日本人の中に残っていると信じたいです。

 サイパンといえば多くの民間人が身を投じたバンザイクリフが有名です。もう10年以上も前ですが、私も訪れたことがあります。本来であれば民間人は敵味方から守られなければならない存在であるのに、結果としてそれがてきなかった、そんなイメージの強いサイパンでした。

 でも、実はタッポーチョ山に籠り民間人とともに戦った軍人がいて、その賢い戦い方には米軍も一目置いていたというのが、この物語でした。

 一部史実とは異なる脚色がなされているようですが、このような事実が映画となったことを評価したいと思います。