先日の所沢市民フェスティバルにて、災害に強いLPガスの方々がポン菓子を作って無料で配布してくれていました。念のため知らない方のために解説しておくと、ポン菓子というのはお米に圧力を加えて作る軽いお菓子です。
このポン菓子には思い出があります。
小学生の頃でした。ポン菓子を作る機械を転がしたおじさんが近所の空き地にやってきたのは。どうしてそのことを知ったのかは覚えていません。昔のことだから子供の間の伝聞で広まってきたのだと思います。
お米とお金を持っていけば作ってくれるというので、さっそく出かけて行ったのです。
空き地に着くと、既に多くの子供がポン菓子を手に入れ、その素朴な味を楽しんでいました。私もお米と引き換えにポン菓子を受け取りました。確か、自分が持っていったお米のポン菓子が自分のものになるのではなく、自分がもらったポン菓子の原料は別の前に並んだ子供のお米だったのだと思います。何となくそんなところに違和感を覚えた記憶があります。
そして、その後はしばらくそこで続けられたポン菓子作りの爆音を楽しみながらポン菓子を頬張ったのでした。
やってくる子供も途絶え、そのおじさんが機械を片づけるのまで見ていました。おじさんはこの機械を持ってあちこちを回っているとのこと。帰り際にぼそっと「今度来るのは○年後かな〜」 正確な数字は覚えていないのですが、確か私が十代も中盤以降の頃の計算になるなぁと感じた記憶があります。
実際にはおじさんがポン菓子を作ってくれたその空き地はそれからしばらくして家が建ちました。あのおじさんが来る場所なくなっちゃったな、と寂しく感じた記憶も遠い昔です。
私の町にまたやってきてくれたのかどうかはわかりません。ただ、ポン菓子を見るとあの時子供たちを喜ばせてくれた、あのおじさんのことを今でも思い出します。
米のほか、とうきび(とうもろこし)でもよく作ってました
これを懐かしがるのは、それなりの年齢層だとゆー証拠ですねぇ