運転免許の更新に新宿都庁に行くと、北方領土のパネル展なるものをやっていました。あまり、知られていないかもしれませんが、2月7日は北方領土の日です。
戦後からこれまでの北方領土の歴史的な流れ、元島民の言葉、北方領土の今の日本との関係がパネルとして展示されていました。
せっかくなのでじっくり読みましたが、その間、ここを行き交う人たちの中で少しでもこのパネル展示に興味を持った人はゼロ。ロシアによる実効支配がここまで長いと日本の中でも北方領土返還の主目的って何なのかわからなくなってきているのが実情のように思います。
戦後、北方領土の島々から日本人が追放されて長い時間が経ってしまっている事実は否定できません。元島民の方の言葉の中にも、既にそこで生まれ育ったロシアの人たちがいる中、どうすれば良いのだろうという迷いがありました。これは日本人としても正直な思いであると思います。
北方領土返還を叫びながらも現在そこで生活している人たちのことを心配できる、世界的に見ればお人よしかもしれない日本人に誇りを感じます。
ロシアもソ連崩壊後の混乱を乗り越えて、また着々と国力を回復し経済援助も韓国から得るなど、日本の援助を必要としなくなってきており以前より日本に対して強硬な姿勢を見せてきていますね。日本に北方領土を返して得るものなどないのでしょうね。
北方領土や竹島を奪われて何もしない日本。戦争に一度敗れただけで軍隊を潰し、再軍備しなかったツケは大きすぎます。