今年も人間ドック。本当は年末に予約してあったのですが、忙しくて忘れてました。すみません。場所はいつもの大宮シティクリニックです。大宮ソニックビル30Fにあって、そこからの景色を見るだけでも行く価値ありです。
さて、受付に行くと、「胃の検査は胃カメラで、それと動脈硬化なんチャラ検査をお申込みですね」と。あ、いや、会社が申し込んでるので良くわからないのですよ、実は。バリウム気分で来たのにちょっと心の準備はありません。でも、経鼻内視鏡には前から興味あり。一瞬の戸惑いのあと「それでお願いします」と答えてました。
検査前には前処置をします。以前、大腸の内視鏡検査を受けたときは注射の麻酔があってほろ酔い気分で気持ち良く検査できました。今回もああいうのかなと思ったらそこまで重い麻酔ではなかったようです。
まず、鼻の穴からシュッシュと霧吹き状の液体を注入されました。これは簡単な麻酔なのでしょう。次にパイプ状のものを鼻の穴に突っ込まれて、その状態で麻酔っぽいものを鼻の穴の粘膜にゴシゴシされました。パイプを挿入する時、「はい、入りましたね〜」と言われたので、内視鏡の通る穴のサイズかどうかの確認も兼ねているのでしょう。そして最後に喉にシュッシュと霧吹き。喉も麻痺させたようです。
この状態でベッドが空くのを待ちます。麻酔は30分〜60分持つようですが、効き目が弱くなる前にやってもらいたいと思うのは人の常。しばらく待って「なんか麻酔が弱まって来てないかなー」と心配になりながらの内視鏡開始です。
検査をしてくれる方が黒いパイプをもってきました。ぱっと見、検査で無かったら鼻の穴を提供したくは無いサイズ。もう後戻りはできませんので鼻の穴を差し出しました。
挿入感は無いのかと思いきや結構ありました。鼻の穴の粘膜を刺激しているのでしょう。ここはおそらく個人差が出てくるところで、鼻の穴の大きい人ほど違和感は無いと思います。私はというと若干の痛みはありました。モニターを見ていましたが、喉に来た時に「まだ、喉かよ」と思いました。その後は順調に胃まで進むわけですが、私の場合「オエッ、オエッ」ってのはありました。経鼻の場合、経口のオエオエが無いのが売りのはずですが、まったく無いというわけではないようです。
自分の胃の中を見るのは初めてではないのですが、かなりのヒダヒダが気になりました。「あのヒダヒダはなんですか?」って質問してしまいました。食べ物が入っていない胃は収縮していて、これが通常なのだそうです。ホルモンにしたら美味しそうな内臓で一安心でした。
検査が終わると、鼻から鼻水がタラガラ垂れてきました。麻酔が効いているから垂れてくるのもよくわからない感じ。花粉症の人はこんな感じなのだろうと、オールドタイプとしては花粉症の疑似体験ができて得した気分です。鼻をかんだら、かなり多量の鼻水が出てきました。そりゃそうでしょう、鼻の粘膜としては外界からの異物を排除するのが使命です。今回は太いパイプというバズーカ砲に竹槍で立ち向かう構図となって不条理な死を遂げたもののふ達の屍こそが鼻水です。拭いたティッシュはきちんと供養してから捨てました。
ちなみに鼻の奥は次の朝までシクシクと時々気になる痛みが残りました。やはり、パイプでそれなりに鼻の粘膜を傷めてはいたのだと思います。