初めての場所に行くと私はまずは地図を片手に位置関係を把握することを始めます。何かあった時にまさに右も左もわからなくなるのは恥ずかしいから。歴史の戦を見ても、きちんと地形を把握することが重要です。北京ではこれまでこれが不十分だったので、高い所に登ってみることにしました。
中央電視塔です。ガイドブックを見ると「中央広播電視塔」ともありますが、もらったパンフレットに従って中央電視塔としておきます。
入口ではチケットを買います。展望フロアに行くだけだと70元。レストランを利用するとお昼や夜の時間帯によって100元ちょっとから200元ちょっとプラスされます。レストランは高いのでパス。窓口に行ったら中国語で何か言われたので、これは多分レストランをどうするか聞かれたんだなと思い、英語でレストランは要らないと言ったらわかってもらえたようでチケットをゲットです。
エレベータに乗ったらシンドラーのエレベータで少し恐怖感が増しました。案内は中国語の他、英語でもしてくれその辺は珍しく国際的です。最初に下ろされるのが屋外の展望フロア。いきなり威勢の良い音楽が流れているなと思ったら、6月末の胡錦濤氏の軍事パレードの時の楽曲と音声が大音量で流れていました。
展望はご覧の通り北京が一望です。故宮も見えるかなと少し期待しましたが、大きなビルができすぎたせいで良く見えませんでした。
屋外フロアなので柵があるのですが、柵の間に何やら説明があります。
良く見ると、富士山まで1789kmとあります。どうやら天気が良いとここから富士山が見えるらしいです・・・と一瞬でも考えてしまった私はアホです。すぐ近くには、ニューヨーク・セントラルパークまで19553kmの掲示がありました。さすがに富士山は見えないと思います。
屋外展望フロアが終わると、一つ下の屋内展望フロアに移動です。ここでは、色々な展示物を説明する係がついてくれます。が、説明が中国語だけなので、残念ながら何言ってるのかわかりませんでした。
世界各地のタワーの説明がありました。ここ中央電視塔は中国で3番目の高さ、世界で6番目の高さだそうですが、どうも我らが東京スカイツリーが考慮に入れられていないように思います。教えてあげようかと思いましたが、ちょっとそこまでの勇気がありませんでした。
CCTVの放送セットなどの展示もありました。NHKの放送センターやお台場のフジテレビのような場所でもあるのでしょう。一人だったので遠目で見るだけ。
お土産物屋さんもありました。このあたりは日本のタワーと同じですが、大きな違いは買っている人がほとんどいないこと。
高い所からだいたいの位置関係を把握できましたので、これで北京はもう大丈夫です。本当か?