毎年、9月1日に行われます。これまでも行きたいと思いつつ、9月1日が土日でなかったため行くことができませんでした。
本家の富士山でも吉田の火祭りは有名です。考え方は同じお祭りなのだと思います。
21時頃にいわゆるお焚き上げが始まります。20時過ぎに現地に行き、まずは富士登山をしました。頂上には富士講の方々が陣取ってらっしゃり、お清めのお神酒を頂戴しました。
21時までにはまだ時間がありましたので、すぐ近くの盆踊り会場へ行きました。大勢の人が集まり、夏の終わりの余韻を楽しんでいるようでした。
21時少し前に富士山に戻りました。祭りの「お焚き上げ」を見るために人がどんどんと集まってきます。
21時になると、頂上から富士講の方々が下りてきました。登山道の途中には高い所からお焚き上げを見ようとしている人たちがたくさんいます。
富士講の方々は経文を唱えながら、高く積み上げられたワラの山の周りを何週かしました。この経文は唱えると、色々な経文を唱えたのと同じご利益があるそうです。そして、松明に火をつけ、ワラの頂点に点火しました。
火の勢いはすぐに高く上りました。まるで「はじめ人間ギャートルズ」に出てくる火山のようです。火がまわるに連れ、近くにいると地肌が露出している部分が熱さで耐えられなくなります。防火服を着た消防団の方たちだけが至近距離に近づけます。
火の山が崩れ始めると、火の近くに突っ込んで行き灰を拾う人が出てきます。良く見ると、周りの人はみな鍋やステンレスの箱などを手にしています。この灰にはご利益があるそうです。真っ赤な灰を持ち帰る勇者もたくさんいます。熱いほうが効き目が高いのか。せっかくなので、私も少し頂戴してきました。冷めたあとですが。
写真で見るとよくわかりませんが、周りは普通の住宅街です。そんな一角で今でもこのようなお祭りが行われている事をうれしく思います。