この日を楽しみにしておりました。日本の航空技術100年展として、所沢航空記念公園の航空発祥記念館を会場に行われる零銭のエンジン始動見学会です。オリジナルの栄エンジンを搭載し唯一飛行可能な機体(A6M5)を米国PLANES OF FAME AIR MUSEUMから呼び寄せての展示です。
会場の中には入れませんでしたが、外からエンジン音を楽しんで参りました。
12月に2回と3月に2回、エンジン始動見学会があります。展示の開始時と終了時の2回です。米国から来たエンジニアがいる時だけエンジンをかけられるのでしょう。
今日(12月1日)は1日に3回。それぞれが10分ほどです。各回、中に入れるのは420名。朝10時から整理券を配る予定だが、定員に達した時点で繰り上げて整理券を配布するという仕組みです。
前の晩からTwitterなどで状況を確認すると整理券をもらうための徹夜組もいるようでした。朝8時過ぎに確認すると既に1回目は定員に達し、既に第2回目が開始している様子。もうこの時点で整理券をもらうのはあきらめました。外からエンジン音を聞くだけにしました。雄姿はあちこちで見てますので、私は音が聞ければ幸せです。実際のところ、9時前にはすべての配布が終わったようです。
10時過ぎに家を出て車で現地へ。やはり航空記念公園の駐車場は混んでました。待っていたら間に合いません。地の利を生かして近隣の駐車場に車を止めて会場に向かいました。所沢ナンバー以外の車がたくさんいました。皆さん、遠くからいらしてるんですね。
定刻の11時になり、白いシートの中ではエンジンが始動されました。姿は見えませんが音は良く聞こえます。私のように整理券を手に入れられなかった人たちがシートの外にはいっぱいです。
ジェットエンジンの音も好きですが、レシプロエンジンは人間くささがあって味わい深いです。暖機運転をしていく中で滑らかになっていくのが感じ取れました。
今日は航空公園まつり2012も行われていて会場周辺にはキッチンカーが並んでました。それぞれ発電機を持ち込んでました。そのエンジンの音は気になるレベルです。ところが、11時少し前になったら皆なそれを止めてくれました。自主的なのかどうかわかりません。でも、こういう配慮はうれしいです。外からエンジン音を聞こうとしている人でも高価そうなマイクを持ち込んでいる人がいました。うれしかったと思います。
そんな中、飛び込んできたのが防災所沢の放送でした。上の動画を見てもらえればわかりますが、あまりにもタイミングが悪いです。道を挟んですぐ隣の所沢市役所から放送しているのですから、少し配慮があっても良かったかなと思います。航空発祥の地として所沢は全国に売り込んでいて、それに応える形で今回は全国から人が集まってきているのですから。
暖機もひと段落したところでスロットルの開度が少しあがりました。そして、最後は自然と拍手となりました。
シートは高く、ジャンプして覗けるものではありません。そんな中、こんな頭の良い方もいらっしゃいました。それにしてもこの高いシートは何のためにあるのでしょうね。営利目的のサーカスならわかります。ただ見になってしまいます。でも、今回はみんなお金を払ってでも見たいという人たちが集まっています。日本の航空技術100年展の趣旨からも、一人でも多くの人でこの機会をわかちあいたいものです。
いつもは柵で囲まれているC46輸送機も今回は公開されていました。
私が子供の頃は柵がなかったので上って遊んでいたのを思い出しました。確か、この尾翼から飛び乗ったような記憶があります。航空発祥記念館など無い時代のことでした。
少し混雑が落ち着いたら今度は機体を見に行ってこようと思います。
サーバが落ちているのかな、