「あまちゃん」が一大ブームとなりましたが、NHKの連続テレビ小説といえばやっぱり「おしん」

 豊かな時代だからこその問題が多くある今の日本にとって、日本人はあの「おしん」の体験を改めて共有するべきではないか。そんな事を考えながら、子供を連れて映画「おしん」を見てまいりました。

 この映画「おしん」は若い世代にこそ見てもらいたいと思うのとは裏腹に、劇場はお年寄りだらけでした。横で「まどかマギカ」に並んでいる若者を引っ張ってきたくなるくらい。

 映画が始まったのにボソボソと話を続けるグループや、ケータイの着メロで美空ひばりの「川の流れのように」が流れ始めたり、と今のお年寄りも決してマナーは良くないなと感じましたが、有名な「おしん」のテーマ曲が流れるあたりからは自然と映画に集中していってくれました。

 号泣シーンは盛りだくさん。有名な奉公に出る際のイカダでの川下りのシーンから始まり、脱走兵のお兄ちゃんとの別れシーン、加賀屋の大奥様に迎え入れてもらうシーン、加賀屋の娘がおしんをかばうシーン、酒田での母親との再会シーンなどなど。当時を知っている世代も知らない世代も感動を分かち合えます。

 1年間放送された「おしん」の幼少期の苦労が2時間に凝縮された映画でした。私の世代が言うのもおこがましいですが、30年前の「おしん」を知らない世代に多く見てもらいたいと思っています。

 ちなみに我が家の子供の感想は「上戸彩のお母さんが可愛かった」でした。キャスティングは重要なようで・・・。